驚きの乗り心地

Bose Rideにおいて、振動をキャッチした加速度センサーが信号をアクチュエーターに伝達するスピードは、100万分の1秒レベルという。

気になるのは消費電力だ。将来的に同システムがEVに搭載される時代を考えるとなおさらである。しかし、スタッフに聞けば、システム内部で3500Wまで昇圧しているものの、実際に使う電力はスピーカー1個分に相当する50Wにすぎないとのことだ。

最後は屋外に用意された体験デモ用ミニバス+悪路再現コースで、最新の2軸モーション制御を試す。先ほどと同じく1周目はOFFの状態だ。より効果が実感できるようにと持たされたタブレット端末で、スタッフの勧めにしたがって「描画」や「自撮り」を試そうとしても、まともにできたものではない。

2周目はBose RideをONにする。バウンドと同時にローリングが制御されるため、前述の1軸式よりもさらに安定している。今度は描画・自撮りとも容易だ。これなら、凹凸まで避けられない自動運転車でも、車酔いは大幅に減少することが期待できよう。実際BOSEは、このBose Rideを生かした自動運転時代を見据えている。従来の座席配置から解放され、車内空間がオフィスの延長あるいはエンターテインメント主体のスペースになったとき、Bose Rideは快適性の向上に有効であると力説する。

参考までにいうと、既存のトラック向けBose Rideの重量は73~77kg。米国における価格は2995ドル。邦貨にして、およそ34万円である(10台から99台まで納入した場合の、1脚あたりの価格)。

BOSEは今後、小型化を図りながら、乗用車メーカーに、この最新型Bose Rideの採用を働きかけていく。3年以内には、搭載車がお目見えする可能性があるとのことだ。

単軸式Bose Rideを装着した電動カートで、起伏に富んだ周回コースを巡る。システムのスイッチを入れると、瞬く間に上半身の上下動が減少した。なお、この単軸式は160kgまでの体重を支えることができる。
単軸式Bose Rideを装着した電動カートで、起伏に富んだ周回コースを巡る。システムのスイッチを入れると、瞬く間に上半身の上下動が減少した。なお、この単軸式は160kgまでの体重を支えることができる。拡大
最後は屋外のデモカー(ミニバス)で、最新の2軸式Bose Rideを体験。
最後は屋外のデモカー(ミニバス)で、最新の2軸式Bose Rideを体験。拡大
Bose Ride無しの状態だと惨憺(さんたん)たる結果になった描画や自撮りも、システムをONにした途端、楽々こなせるように。
Bose Ride無しの状態だと惨憺(さんたん)たる結果になった描画や自撮りも、システムをONにした途端、楽々こなせるように。拡大
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