脱・スピード至上主義
ルノー・カングー ゼン……259万円

運転席のwebCG折戸が言った。「ああ、いいっすね~」 記者はいたく満足した。そうなのだよ折戸君。このクルマはいいクルマなのだよ。何というか、解放系。乗れば乗るほどリラックスしていく。シートに高額なマッサージ機能なんて付いていなくても癒やされる。

……前ページの「トゥインゴ」に続いて、「カングー」でもこんなことを書いていたら読者諸兄姉にしかられそうなので、そろそろ真面目な話をさせていただきます。

まず「日本市場の要望に応えて搭載した」というデュアルクラッチ式ATだが、全然デュアルクラッチ式っぽくない。キチキチした感じや、ヒアルロン酸が足りていない感じがなく、変速もゆったりのんびり。微低速域でギクシャクしないのも◎である。直前に「ルーテシア」のデュアルクラッチ式AT車に乗っていたwebCG藤沢いわく、「制御が全然違う」とのこと。

ブレーキもストロークや踏力に応じてじんわり制動力が増していくタイプで、ドライバーを威嚇するみたいに、踏みはじめでいきなりガーンと利くようなマネはしない。扱いやすい。
乗り心地に関しては、折戸いわく「後席はけっこうゆすられる。要改善」らしいが、前席については文句なし。ストロークが大きい割にタイヤが路面をつかんでいる感覚もしっかりあって、「加速して左車線に割り込んだら減速しつつ高速の出口へ」といった、本当はやっちゃいけないけど時にやらざるを得ないドライバーの操作にも、落ち着いた挙動でついてきてくれる。

webCGメンバーの中ではカングーに触れる頻度の多い記者であるが、乗るたびに「ぶっ飛ばすことに傾注しなかったら、こんなにいいクルマができるんですね。ルノーさん」と感服してしまう。
せまい日本、そんなに急いでどこへ行く?

(文=webCG ほった/写真=峰 昌宏)

ルノー・カングー ゼン
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