気分はジョイナー
ポルシェ718ケイマンS……813万円

ポルシェといえば、スポーツカーの頂点に君臨するクルマ、というイメージがある。クルマ作りに対する姿勢がマジだし、私にとってはちと敷居が高い。それでも、「ボクスター」と「ケイマン」には特別な思いがある。“頑張れば手に届くポルシェ”、いつかは手に入れたい憧れのモデルだ。

以前、「S」ではない「718ボクスター」を試乗した際の第一印象は、「あんまり……」だった。街中でのノロノロ運転にもかかわらず、トランスミッションはMTで、ギアチェンジするたびに、やたらゴリゴリと“ホンモノ感”を押し付けてきたから。ま、早い話が、走るところを間違えただけなんだけど。

今回は718シリーズのリベンジ試乗。相模湾を臨む西湘バイパスでケイマンSは水を得た魚のように気持ちよく走ってくれた。とにかくボディーも足まわりもガッチリ硬め。麺でいう、バリカタってやつだ。走行中は水平対向4気筒ターボエンジンの低いうなり声と“ゴリゴリゴリゴリ~”というロードノイズとが室内に反響して、お世辞にも静かとは言えない。荒れぎみな路面では、さらにノイズが大きくなる。

とはいえ、常に聴覚を刺激されている感じと、加圧感のあるタイトなコックピットのいかにもスポーツカーしてるトコがいい。スエード革巻きのステアリングホイールは手触りがよくて、ずっとハンドルを握っていたくなるほど。う~ん、やっぱりポルシェはいいな~!

鼻歌混じりにアクセルを踏み込んでいくと、まるで自分がジョイナーになったような気分になった。そう、1988年のソウルオリンピックで一躍有名になった美女アスリート、フローレンス・ジョイナーだ。全身を筋肉で覆われたガッチリボディーで、バビューンと華麗に駆け抜ける姿は30年近くたった今でも、目にしっかりと焼き付いている。そして、あの長い爪も。後にも先にも、あんなにオシャレなアスリートはいなかったな~。というわけで、これからは718ケイマンSを、“ジョイナー”と呼ぶことにしよう。

(文=スーザン史子/写真=峰 昌宏)

ポルシェ718ケイマン
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