キャンバーに難アリ!?

スタイル最高、エンジン最高、サウンド最高、ミッション最高、タルガトップ最高。すべてが最高の赤い玉号だけど、やっぱりメチャメチャ軽いステアリングがちょっとだけ気になる。

軽すぎるせいでステアリングインフォメーションは限りなく乏しく、アクセル全開にするとフロント荷重が減ってほぼゼロになりコワイ。コワイところもフェラーリ的なのでそれは善しとしても、「なんでこんなに軽いのか」が気になる。なにせ、以前乗った328の3分の1くらいの手応えしかないので。

まず疑うべきはアライメントだろう。ただし、直進性自体はフツーにあり、「アライメントが狂ってる」という感覚は乏しい。ステアリングの手応えも、横Gが大きくなればそこそこ出てくる。

ところで、アライメントでステアリングが軽くなるとしたら、何がおかしいのか?

思い浮かぶのはキャンバーだ。車体を前から見て、タイヤがどれくらい「ハ」の字になってるかです。これが逆「ハ」の字、つまりポジティブキャンバーだとハンドルが軽くなるはず。赤い玉号の場合、ハンドルを切ると、ある舵角までハンドルが勝手に切れ込んでいくような感覚もちょっとある。

パワステがない時代は、ポジキャンにすることでハンドルを軽くしていたというし(※328はパワステなしです)、これはポジキャンに違いない!

アライメントを調べるには測定器がいるが、キャンバーだけなら分度器でも調べられるはず。私はスマホに分度器アプリをダウンロードし、角材を切って超原始的なキャンバー測定器を製作。赤い玉号のキャンバーを測ってみた。

結果は、驚くべきものだった……。

(文=清水草一/写真=清水草一、池之平昌信/編集=大沢 遼)

頻尿もすっかり良くなり、安心して首都高へGO!
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タルガトップを開けてのドライブは最高。(写真=池之平昌信)
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ただ、軽すぎるステアリングだけが気になる。(写真=池之平昌信)
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“赤い玉号”のキャンバーは、果たして……。(写真=池之平昌信)
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清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

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