国内での走行テストは最初で最後

今回テストに臨んだのは、工学院大学と名古屋工業大学の2チーム。いずれもチャレンジャークラスにエントリーしている。両チームともに2017年大会で使用するニューマシンのシェイクダウンを行うのだが、実はこれが国内での最終テストでもある。「え、テストってそんなもので大丈夫なの?」と思われるかもしれないが、もちろんこれには事情がある。

まず、コースである。今回のテストが行われる栃木プルービンググラウンドはBSのテストコースであり、最先端の開発現場だ。いかにサポートしている(BSは両チームにタイヤを供給している)チームとはいえ、そう頻繁にコースを明け渡すことはできない。少し語弊があるかもしれないが、“本業”をおろそかにしてまで支えることはできないのである。

次にオーストラリアまでの輸送の問題がある。さまざまな企業のサポートを受けているとはいえ、資金に余裕のあるはずのない学生チームだ。空輸などは夢のまた夢、ダーウィンまでの輸送は、当然“船積み”となる。現地での車検期間などもあるため、両チームとも8月半ばには車両を積み込まなければならないのである。

そのため今回のテストに臨むにあたり、両チームとも徹夜に近い状態で車両のセッティングを続けてきたという。「モーターが昨日届いたらしいよ」とか、「どう? 何とか走れそう?」とか、BSのスタッフとの会話の端々からも、ギリギリである様子が伝わってくる。

「Wing」号から降車する工学院大チームのドライバー。高い確率でソーラーパネルに頭をぶつけてしまうとか。
「Wing」号から降車する工学院大チームのドライバー。高い確率でソーラーパネルに頭をぶつけてしまうとか。拡大
こちらは名古屋工業大チームのニューマシン「Horizon 17」のコックピット。開口部の幅は30cmくらいしかない。
こちらは名古屋工業大チームのニューマシン「Horizon 17」のコックピット。開口部の幅は30cmくらいしかない。拡大
ブリヂストンが供給するソーラーカー専用のエコタイヤ「エコピアwithオロジック」。接地面積が非常に狭い。
ブリヂストンが供給するソーラーカー専用のエコタイヤ「エコピアwithオロジック」。接地面積が非常に狭い。拡大
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