Fペースよりコンパクト

装着タイヤの違いによって、空気抵抗係数:Cd値が0.325~0.36と発表されたそのボディーは、全長が4395mmでホイールベースが2681mmという大きさ。同じ欧州データで表されるFペースのそれは4746mmと2874mmなので、この部分では確かに「コンパクト」という表現が的を射ている。

一方、微妙なのは幅方向で、“wingmirrors folded”すなわちドアミラー折り畳み状態での値は1984mm。ただし、これは文字通り「折りたたんだミラー端からミラー端まで」の値で、ミラーそのものを計測から外す日本の審査値とは異なる数字ということになる。

「現時点ではまだ認証前のため、日本仕様の全幅は“不明”」というのが、インポーターであるジャガー・ランドローバー・ジャパンによるこの稿執筆時点での公式見解。ちなみに、日本での全幅は1935mmと表現されるFペースの”wingmirrors folded”の値は、2070mmというデータ。いずれにしても、日本での使い勝手を考えれば、日本式表記で何とか1.8m台半ば程度までに収まっていることを期待したい。

全高は1649mmで、こちらはFペースに対してわずかな差。しかし、ルーフスポイラーにまで長く水平近くに伸びたルーフラインが「より後ろ下がり」に見えるのは、サイドウィンドウのグラフィック上端が、急傾斜のリアウィンドウへと向かって強くドロップしていることによる視覚的効果が大きそうだ。

後方へと引かれたヘッドライトの造形や、光の水平ラインが途中で下方へと折れ曲がったテールライトなども含め、デザインダイレクターであるイアン・カラム氏が語る「スポーツカーからのインスピレーション」が、具体的にはやはり自身の作である「Fタイプ」を指していることは明らか。

同時に、昨今ポルシェを強く意識するこのブランドだが、Eペースもまたその例外ではないことも強く印象に残るルックスだ。

デザインダイレクターのイアン・カラム氏と「Eペース」。
デザインダイレクターのイアン・カラム氏と「Eペース」。拡大
全長は約4.4mとコンパクト。ただし全幅は、あちらの計測方法だと1984mmと幅広い。
全長は約4.4mとコンパクト。ただし全幅は、あちらの計測方法だと1984mmと幅広い。拡大
会場には大勢のセレブが駆けつけた。左から女優のジェイミー・ウィンストン、ソーシャライトのメアリー・チャータリス、モデルのウィニー・ハーロウ。
会場には大勢のセレブが駆けつけた。左から女優のジェイミー・ウィンストン、ソーシャライトのメアリー・チャータリス、モデルのウィニー・ハーロウ。拡大
歌手のレイも登場。
歌手のレイも登場。拡大
DJのピート・トングがパフォーマンスを披露。
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