6段階に分けられる自動運転のレベル
SAEの定義によると、自動運転はレベル0からレベル5までの6段階に分けられています。
【レベル0】
ドライバーがすべての運転操作を行います。事故があれば、もちろんドライバーの責任です。
【レベル1】
システムが、前後もしくは左右のどちらかの操作を行ってくれます。ここでも事故が起きないようにドライバーが注意深く見守る必要があります。実用化された技術で言えば、ACCやステアリングアシスト付きのレーンキープ機能などがこれにあたります。
【レベル2】
システムが前後と左右の両方の操作を行ってくれます。まだ事故を防ぐ責任はドライバーにあります。ステアリングアシスト付きのレーンキープとACCが同時に作動するもので、現状の最先端がここ。日産やスバル、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲンなどが実用化しています。
【レベル3】
「高速道路限定」など、一定の条件下でシステムがすべての運転を行います。システムが運転しているとき、ドライバーは監視も不必要。万一の事故の責任はシステムが負うことになります。ただし、システムがギブアップしたときは、ドライバーが運転に戻ります。アウディA8が新たに導入すると予告したのは、このレベルです。
【レベル4】
一定の条件下で、システムがすべての運転を行います。基本的にシステムがギブアップすることはありません。ドライバーが不必要であり、事故の責任もシステムが負います。
【レベル5】
どんな状況でも、すべてシステムが運転を行います。もちろん事故の責任はシステム。無人でも走行が可能です。
ここで話をもとに戻しましょう。アウディによるレベル3実用化のアナウンスがここまで注目されたのはなぜか? それは、レベル2からレベル3への進化が、相当に難しいと思われていたからです。
ポイントは事故の責任がどこにあるのか? という部分です。
![]() |
-
NEW
トヨタGRヤリスRZ“ハイパフォーマンス”(4WD/6MT)【試乗記】
2021.2.27試乗記出自や立ち位置は微妙になりつつある「トヨタGRヤリス」だが、そのスポーツモデルとしての性能が第一級であることは間違いない。前代未聞の高出力3気筒ターボエンジンや異色の4WDシステムの仕上がりを一般道で試してみた。 -
次期フラッグシップはハイブリッドに! ランボルギーニの戦略についてキーマンが語る
2021.2.26デイリーコラム環境問題にコロナウイルスの影響。スーパースポーツカーを取り巻く環境が厳しさを増すなか、ランボルギーニはどう時代を乗り越えていくのか? 「アヴェンタドール」後継モデルの情報もあわせ、日本のトップに話を聞いた。 -
第640回:個性よりもバランス グッドイヤーのミニバン専用タイヤ「エフィシェントグリップRVF02」を試す
2021.2.26エディターから一言快適性を追求したミニバン専用タイヤ「グッドイヤー・エフィシェントグリップRVF02」が登場。13インチから20インチの全40サイズが2021年3月1日に発売される。早速、クローズドコースでその実力を確かめた。 -
ランドローバー・レンジローバー イヴォークSE P250(4WD/9AT)【試乗記】
2021.2.26試乗記ランドローバーが擁するプレミアムSUV製品群の「レンジローバー」シリーズ。その中にあって最もコンパクトなモデルが「レンジローバー イヴォーク」だ。東京から雪の群馬・嬬恋へのドライブを通し、そのボディーに凝縮されたレンジローバーの魅力に触れた。 -
三菱の最新電動SUV「エクリプス クロスPHEV」「アウトランダーPHEV」の魅力に迫る
2021.2.25電気の力を多彩に活用 三菱の最新PHEVを味わう<AD>三菱自動車のプラグインハイブリッド車は電気の使い方が多彩だ。環境対応は当然として、走りの楽しさと上質さも追求。さらにクルマ自体を“電源”としても使えるようにしている。「エクリプス クロスPHEV」と「アウトランダーPHEV」、2台の最新モデルでその世界を味わってみた。 -
第695回:欧州カーシェアリングの切ない傷跡 ピニンファリーナのブルーカーにささげる言葉
2021.2.25マッキナ あらモーダ!かつて欧州におけるカーシェアの先駆けとしてパリで展開されていた「オトリブ」の車両に、イタリア・トリノで出会った大矢アキオ。「どうしてこんなところに?」と考えるうちに、同市のカーシェアを巡る意外な事実が判明したのだった。