岐阜の納屋で発見されたデイトナが登場

コース脇にはコンクールデレガンスの参加車両が100台以上も並んでいる。コースのはるか向こうには、数々のテントと、巨大なステージ、特設スタンドが見えていた。自前のサーキットならではの、贅沢(ぜいたく)なイベント設営だろう。

土曜日のメインメニューは2つ。まずは日本でも話題になった、RMサザビーズ主催によるフェラーリオークションだ。

岐阜県で発見されたバーンファウンド(納屋物件)のアルミボディー「デイトナ」は、当然、現地でも注目を集めていたが、出品された42台の跳ね馬はいずれ劣らぬ名馬ばかり。邦貨に換算して約11億円という最高落札額を記録した「ラ フェラーリ・アペルタ」はチャリティーだったから脇に置くとしても、「250GTカリフォルニア スパイダー」の約10億円や、「250GTカブリオレ」の約6億円など、連なる山脈のような“高値の華”がステージに現れては落札されていく。ローリングストーンズのキース・リチャーズが最初のオーナーという「400i」に至っては、相場の5倍、4000万円で落札され、もうあぜん。

最初から最後まで眺めていたけれど、結局、ため息をつくばかりで、しまいには切なくなってしまった。クラシックカーマーケットが落ち着きを見せるなか、フェラーリだけは相変わらず別格だ。

岐阜の納屋で発見された「365GTB/4 デイトナ」。デイトナ自体は1969年から1973年までに1200台以上が生産されたが、この個体はわずか5台作られたアルミボディー仕様のうちの1台。その5台中4台がレースに供され、公道走行が可能な個体は世界中でこれ1台のみという。
岐阜の納屋で発見された「365GTB/4 デイトナ」。デイトナ自体は1969年から1973年までに1200台以上が生産されたが、この個体はわずか5台作られたアルミボディー仕様のうちの1台。その5台中4台がレースに供され、公道走行が可能な個体は世界中でこれ1台のみという。拡大
納屋で発見されたままの状態でオークションにかけられたため、本来の性能を発揮させるためには、さらにかなりの費用と時間がかかるはずだ。オークションでの落札額は180万7000ユーロ(約2億4200万円)。
納屋で発見されたままの状態でオークションにかけられたため、本来の性能を発揮させるためには、さらにかなりの費用と時間がかかるはずだ。オークションでの落札額は180万7000ユーロ(約2億4200万円)。拡大
チャリティーとしてオークションにかけたれた「ラ フェラーリ・アペルタ」は830万ユーロ(約11億1200万円)で落札された。同車はすでに209台が生産されており、210台目に当たるこの車両はこれから新たに生産されるという。
チャリティーとしてオークションにかけたれた「ラ フェラーリ・アペルタ」は830万ユーロ(約11億1200万円)で落札された。同車はすでに209台が生産されており、210台目に当たるこの車両はこれから新たに生産されるという。拡大
785万5000ユーロ(約10億5300万円)で落札された「250GTカリフォルニア スパイダー」(1959年)。
785万5000ユーロ(約10億5300万円)で落札された「250GTカリフォルニア スパイダー」(1959年)。拡大
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