ジャミロクワイも70周年を祝福

夜になって雨が降りだし、気温がぐっと下がってきた。雷まで鳴り響き始める。それでも、席を立つ客は少ない。降りしきる雨のなか、『ロッソ70』と称する、歴史的跳ね馬が主演のミュージカルが始まった。まずはGTロードカーの歴史を、ライフスタイルの変遷とともに振り返る。特設ステージ上には、最初期モデル「125S」に始まって、250GTカリフォルニア スパイダーや「BB」など、時代を代表する跳ね馬が、雨をものともせずに登場する。

GTカーの次は、当然、歴代コンペティションモデルによるショーだ。歴代のフェラーリF1チャンピオンへのオマージュや、ミハエル・シューマッハーのビデオトリビュート、現役ドライバー2人、キミ・ライコネンとセバスチャン・ベッテルの登壇に、最後はマルク・ジェネによるステージでのF1走行まで、鳴り響く雷や降りしきる雨すら光と水の演出だと思えるほどのステージ進行で、観客たちを飽きさせない(とても寒かったけれど!)。

そして、シークレットショーには、熱烈なフェラーリマニアとして知られるジャミロクワイが、ノリノリのライブパフォーマンスで、観客たちを熱狂させた。

翌日の日曜日は、いよいよ「コンクールデレガンス」の表彰だ。ジョン・エルカンやセルジオ・マルキオンネといったVIPが見守るなか、20に分かれたクラスから3ベストが発表されていく。事前に自分の目でチェックして、“これだ!”と思っていた個体が舞台に上がると、何だか自分のことのようにうれしくなってしまう。クラス表彰が終わると、ステージの前にはずらりとクラスベストが並んでいた。その中から“ベスト・オブ・ショー”を選ぶという趣向だ。

午後3時過ぎ。まずはGT部門のベストが発表される。審査委員長を務めたアドルフォ・オルシが読み上げた車名は、なんとワンオフの「テスタロッサ スパイダー」。元ジャンニ・アニエッリの愛車である。そして、最後を締めくくったのは、フェラーリらしくレースカー部門のベスト・オブ・ショー、「340MMスパイダー ヴィニャーレ」だった。

(文=西川 淳/写真=フェラーリ/編集=竹下元太郎)

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歴史的なフェラーリが主演のミュージカル『ロッソ70』が上演された。
歴史的なフェラーリが主演のミュージカル『ロッソ70』が上演された。拡大
ステージにはF1マシンまでもが実際に走行して登場。
ステージにはF1マシンまでもが実際に走行して登場。拡大
さらには、ジェイソン・ケイ率いるイギリスのバンド、ジャミロクワイが“シークレットライブ”を行った。ジェイ・ケイはフェラーリマニアとして知られる。
さらには、ジェイソン・ケイ率いるイギリスのバンド、ジャミロクワイが“シークレットライブ”を行った。ジェイ・ケイはフェラーリマニアとして知られる。拡大
コンクールデレガンスの結果発表を見守るVIPたち。左から2人目がセルジオ・マルキオンネ氏、その右隣がジョン・エルカン氏。
コンクールデレガンスの結果発表を見守るVIPたち。左から2人目がセルジオ・マルキオンネ氏、その右隣がジョン・エルカン氏。拡大
レースカー部門のベスト・オブ・ショー、「340MMスパイダー ヴィニャーレ」。
レースカー部門のベスト・オブ・ショー、「340MMスパイダー ヴィニャーレ」。拡大
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