冬タイヤにも燃費と快適性が求められる時代

そんなVRX2では、“タイヤの表情”とも言うべきトレッドパターンも全面的に変更されている。
その目的は、見た目で新しさをアピールするため……ではなく、新しい発泡ゴムの特性をより生かすためというのが開発陣からの回答。「特に高いグリップ力が得られるスリップ率が低い領域で有効な接地性を獲得するため、ブロック倒れを抑制して接地面積のロスを減らすことが基本のコンセプトだった」と言う。

VRXにも採用されていたパターンの非対称デザインはVRX2でも継続。その上で、例えばイン側2列目のブロックに刻まれたV字型のサイプは、片側をコーナリング時のひっかき効果を重視した角度付きとしながら、残る片側は前後方向への倒れ込みを抑制する接地重視のデザインとするなど、全面的なパターン変更が行われている。

また、外側ショルダーブロックのラグ(横)溝本数が増しているのは、氷上面を引っ掻いてグリップ力を得る“エッジ効果”を高めるため。一方で、そのラグ溝の間隔が均一ではないのは、それが乾燥路面を踏み込むことで発生させるノイズの周波数を分散させ、静粛性を高めるための工夫だという。ちなみにブリザックでは、従来型VRXの段階で同社のスタッドレスタイヤとして初めて、「転がり抵抗低減も意識した開発を行った」という。当初は氷上・雪上性能の確保だけで精いっぱいだったスタッドレスタイヤだが、ライフの大半を舗装路上で使うユーザーも増えつつある昨今では、快適性や燃費の重要度も増しつつあるということだ。

「ブリザックVRX2」では、新開発の「アクティブ発泡ゴム2」の採用に加え、静粛性や耐摩耗性能に配慮した新しいトレッドパターンもトピックとなっている。
「ブリザックVRX2」では、新開発の「アクティブ発泡ゴム2」の採用に加え、静粛性や耐摩耗性能に配慮した新しいトレッドパターンもトピックとなっている。拡大
新しいトレッドパターンについては、サイプの間隔を最適化することでブロック剛性を向上。本文でも紹介されている左右非対称デザインのV字型のサイプを採用したり、横溝の数を増やしたりすることで、路面を“ひっかく”“捉える”力を向上させている。また、これに伴う“すべり量”の低減は、ロングライフ性能や静粛性の向上にも寄与している。
新しいトレッドパターンについては、サイプの間隔を最適化することでブロック剛性を向上。本文でも紹介されている左右非対称デザインのV字型のサイプを採用したり、横溝の数を増やしたりすることで、路面を“ひっかく”“捉える”力を向上させている。また、これに伴う“すべり量”の低減は、ロングライフ性能や静粛性の向上にも寄与している。拡大
「ブリザックVRX2」では、耐摩耗性能が22%、静粛性が31%、従来品の「VRX」より、それぞれ向上している。
「ブリザックVRX2」では、耐摩耗性能が22%、静粛性が31%、従来品の「VRX」より、それぞれ向上している。拡大
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