氷雪路はもちろん舗装路もしっかり走れる

北海道は旭川の空港からほぼ真北へ70kmほど。今回は士別市にあるブリヂストンのプルービンググラウンドとその周辺の一般道を舞台に、従来型のVRXや特別に製作された非発泡ゴムを用いたタイヤとの乗り比べを織り交ぜつつ、VRX2のチェックを行った。

氷上旋回路やドームで覆われた氷上直線路など、性能向上が特にアピールされるシチュエーションでのVRX2の実力は、非発泡ゴムを用いた特製タイヤはもちろん、従来のVRXも確かに上回る印象。もちろん、そんな一部だけを切り取ってすべてのリアルワールドでの印象を述べることはできないが、少なくとも今回の条件下では、ブレーキング時の減速感やステアリング操作時の応答性などが、確実に向上していることが認められた。

「内部に気泡を含むコンパウンドを採用」という点から剛性に不安を抱く声も上がりそうだが、「アウディA3セダン」で一部舗装路面が現れた一般道へと乗り出しても、ステアリングの手応えに不安を覚えるような、曖昧な印象を感じることはなかった。

一方で、走行に伴う摩耗に関しては「未知数」と言うしかない部分。ただし、「そもそも、発泡ゴムは内部に油分をほとんど含まないので、経年変化に対しては強みがある」というのがブリヂストンの言い分だ。「氷雪路ではダントツの性能を発揮し、舗装路上ではしっかり走れる“プレミアム・ブリザック”」が、開発の目標だったというVRX2。そんな自信のほどは、開発者とハナシをしている中でも十分に感じとれるものだった。

(文=河村康彦/写真=ブリヂストン/編集=堀田剛資)
 

試走は士別のプルービンググラウンドの構内、および周辺の一般道にて行われた。
試走は士別のプルービンググラウンドの構内、および周辺の一般道にて行われた。拡大
建屋内の氷上直線路で行われた試走の様子。スケートリンクのように氷の張ったコース上で、スラロームやブレーキングを試すという内容だった。
建屋内の氷上直線路で行われた試走の様子。スケートリンクのように氷の張ったコース上で、スラロームやブレーキングを試すという内容だった。拡大
氷上旋回路では、最新の「ブリザックVRX2」と従来品の「VRX」、そして発泡ゴム非使用のタイヤによる乗り比べが行われた。
氷上旋回路では、最新の「ブリザックVRX2」と従来品の「VRX」、そして発泡ゴム非使用のタイヤによる乗り比べが行われた。拡大
ワインディング路を走行する、「ブリザックVRX2」を装着した「フォルクスワーゲン・ゴルフ」。
ワインディング路を走行する、「ブリザックVRX2」を装着した「フォルクスワーゲン・ゴルフ」。拡大
あなたにおすすめの記事
新着記事