下道に降りるには事前のリサーチが必要不可欠
よくされる質問に「どの車線が速いのですか」というものがある。
私の調査によると、7割がた左車線の方が速いが、ではどれくらい速いかというと、渋滞20kmあたりで最大1分程度。つまり、40kmの大渋滞でも2分程度しか差はつかない。その程度の差は、休憩回数を減らせば簡単に逆転できるし、むしろ無視した方が精神衛生上いい。
渋滞にはまったら、速そうな車線に移動したりせず、ただ淡々と前走車に追従するのが最善だ。アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)装着車なら、肉体的苦痛もほとんどない。
もうひとつよくされる質問に、「下道を迂回(うかい)した方が速いのでは」というのがあるが、私の経験上、9割がた高速に乗り続けて耐えていた方が速い。中でも、混んでいるからと衝動的に下道に降りるのは最悪。墓穴を掘る確率が極めて高い。
下道を迂回する場合は、事前の入念なリサーチと計画性が必要で、それでも高速より速く到着するのはなかなかに難しい。
私は中央道上り線に限って、小仏トンネルを先頭にした渋滞距離が25km以上になった場合、大月インターチェンジ(IC)で降りて県道を迂回し上野原ICで乗り直した方が30分程度早着できるケースがあることを発見したが(国道20号線への迂回は中央道と大差ない)、それは長年の実走の積み重ねによるもので、いちかばちかでうまくいくことはまずないと思った方がいい。
ただ、近年の自然渋滞は、それほど恐れる必要もない。付加車線設置などの渋滞対策が進んだことで、自然渋滞内の平均速度は、昔に比べるとかなり上昇している。
例えば1月2日は、東名上り大和トンネルを先頭に最大35kmの渋滞が予測されているが、御殿場ICから横浜町田ICまでの所要時間予測は1時間50分。通常45分なので、1時間ほど余計にかかるだけなのだ。
(文=清水草一/写真=NEXCO東日本/編集=藤沢 勝)
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