隙のないプレミアムSUV

また、今や当たり前の機能となりつつあるスマートフォンとの連携機能、「Apple CarPlay」や「Android Auto」についても、キャデラックは他に先んじて採用を推し進めてきた。

これを使うと通話はもちろん、メッセージの送受信やオーディオ、ナビアプリなどの機能もタッチスクリーン式のメインモニターで操作できる。しかも、AppleのSiriなどを使えば音声による操作も可能で、運転中の視線移動を減らすことで安全運転にも寄与する。運転中にSiriを使って「近くのガソリンスタンド」と検索し、その結果がモニターに表示される感覚は実に未来的。それだけでドライブが楽しくなってしまう。ちなみに、これらの表示はすべて日本語化されているので、英語が苦手な人も心配は無用。ささやかなところだが、対応機種によってはスマートフォンの無接点充電ができるのもうれしい。

このほかにも、カラー表示のヘッドアップディスプレイや、カメラ映像を表示することで後方視界を高めるリアカメラミラー、ハイビーム自動調整機能付きのLEDヘッドライトなどなど。字数に限りがあるのですべての装備を紹介することはできないが、XT5のそれが先進性を売りとするドイツ系のブランドにもひけを取らない内容であるということだけは、ここで強くお伝えしておきたい。

ボディーサイズはメルセデス・ベンツの「GLE」やBMWの「X5」より若干コンパクトで、日本の道でも扱いやすい。価格もDセグメントモデルにほど近く、“キャデラック”というラグジュアリーブランドから想像するよりずっとリーズナブルだ。それでいて存在感はピカイチ。webCG編集部にクルマを戻したところ、駐車場を管理する守衛さんに「このクルマ1000万円ぐらいするの?」と話しかけられたほどである(実話である)。そしてこれまで全4回にわたり紹介してきたとおり、内外装の質感、走り、セーフティーデバイスの先進性にいたるまで、XT5にはほぼ死角がない。

依然としてキャデラックという老舗のブランドは認知度が高く、説得力があり、その価値はくすんでいない。ハードウエアの出来に一切妥協せず、それでいて「人とかぶらない選択肢を」とあなたが望むなら、XT5は絶好のパートナーになってくれるはずだ。

(文=櫻井健一/写真=荒川正幸)

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「Apple CarPlay」や「Android Auto」は、スマートフォンに搭載される機能やアプリなどを、車載のインターフェイスで操作できるようにするシステムのこと。日本で販売されるキャデラック車とシボレー車では、基本的に全車標準装備となっている。
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「XT5クロスオーバー」では、「CUE(キャデラックユーザーエクスペリエンス)」と呼ばれるインフォテインメントシステムはもちろん、メーター内のインフォメーションディスプレイについても日本語対応がなされている。
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センターコンソールに備わる収納ボックス。前方(写真向かって左)に携帯端末の非接触充電機能が備わっており、対応する端末であればUSBケーブルなどがなくても充電が可能となっている。
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「プラチナム」に標準装備されるリアカメラミラー。テールゲートに備わるリアカメラの映像をルームミラーに表示する仕組みで、通常のルームミラーの約3倍の視野を実現している。
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「キャデラックXT5クロスオーバー」は、プロダクトの出来栄えにこだわりつつ、同時に「ほかの人とは違うクルマに乗りたい」と考える人にお薦めのプレミアムSUVといえる。
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