18年目の悲願達成

さて、個人的に最も思い入れが深いのは、3月中に完成予定の、首都高C2小菅~堀切間内回りおよび、同C2板橋~熊野町間の拡幅工事だ。

両区間は、2車線+2車線が合流するにもかかわらず3車線しかなく、恒常的な渋滞が発生していた。私は18年前の自著『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(講談社刊)で、この点を厳しく非難し、拡幅を主張していた。

当時は「技術的に不可能」との回答だったが、その後建設技術の進歩により実現することになり、間もなく完成する。私としては、18年目の悲願達成なのである。

実を言えば、その渋滞緩和効果は、期待するほど大きくない可能性が高い。小菅~堀切間に関しては、同時期に外環道千葉区間という並行大動脈が完成するため、そちらの効果の方が大きいだろう。

板橋~熊野町間については、一定の効果は見込める。特に外回り側の山手トンネル内の渋滞は、それなりに減少するのではないか。しかし内回り側は、この拡幅が完成しても、山手トンネル内の下りから上りに転じる箇所で生じる“サグ渋滞”(主に中野長者橋付近が先頭)で詰まってしまい、あまり効果が発揮できない可能性が高い。すでに首都高C2は、恒常的にサグ渋滞が起きるほどの交通量を抱えてしまっているのだ。これを解消するには、前述の外環道東京区間の完成が待たれるのである。

いずれにせよ、2018年は、首都圏も関西圏も、これまでよりぐんと高速道路が走りやすくなるのだ。クルマ好きにとって、これ以上にうれしいニュースはそうないのではないか? 私は猛烈にうれしいです。

2018年は、ドライバーとってハッピーな年になる。間違いない!

(文=清水草一/写真=清水草一、webCG/編集=関 顕也)

拡幅工事中の、首都高速C2小菅~堀切間内回り。(2017年7月 清水草一撮影)
拡幅工事中の、首都高速C2小菅~堀切間内回り。(2017年7月 清水草一撮影)拡大
首都高速道路の路線図は、渋滞のため、日常的に多くの路線が赤く染まる。2018年は、その大幅な解消が期待される。
首都高速道路の路線図は、渋滞のため、日常的に多くの路線が赤く染まる。2018年は、その大幅な解消が期待される。拡大
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