今年のキーワードは“MaaS”

自動車メーカーがCESに関心を示したのは、2010年代に入ってからだ。スマホと車載器との連携によるコネクテッドカーや、昨今の自動運転ブームを反映した流れだ。

CESで自動運転といえば、半導体メーカーの競争が目立つ。画像認識で高い性能を誇るGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)大手の米エヌビディアは、人工知能(AI)を活用したシステムを、中国IT大手の百度(バイドゥ)や変速機大手の独ZFと共同開発すると発表。これに対して、インテルやクアルコムもコネクテッドカーのビジネスを踏まえて自動運転を含む次世代車ビジネスの構築を急いでいる。

また、電気自動車(EV)にも再び光が当たっている。昨年はジャーマンスリー(ダイムラー、BMW、VWグループ)を中核としたEVシフトブームが世界市場に広がり、今回のCESにも、一時は出展が減った小型EVや充電インフラ関連のメーカーの姿が戻ってきた。

こうした中、会場内で目を引いたキーワードが「MaaS (モビリティー・アズ・ア・サービス)」だ。EV、自動運転、コネクテッドカーという技術領域をベースにデータサービス事業を展開するというものだ。代表的な事例は、ウーバーやリフトなどのライドシェアリングである。

このMaaSに、トヨタが本格的に参入することになった。それが、今回発表された「e-Paletteコンセプト」だ。ウーバーや中国のライドシェアリング大手の滴滴(ディディ)、またアマゾンやピザ宅配のピザハットなどと連携して、自動運転EVによるライドシェアリングや商品デリバリー、移動型オフィスや移動店舗としての活用を目指す。2020年代前半には世界各地で実証試験を行うという。

フォードブースに展示された「フォード・フュージョン」の実験車。なんの実験車両についてかは、ボンネットの文字にご注目。
フォードブースに展示された「フォード・フュージョン」の実験車。なんの実験車両についてかは、ボンネットの文字にご注目。拡大
エヌビディアがデリバリーを開始する、自動運転向けのAIプラットフォーム。
エヌビディアがデリバリーを開始する、自動運転向けのAIプラットフォーム。拡大
中国のIT大手、百度(バイドゥ)のブース。
中国のIT大手、百度(バイドゥ)のブース。拡大
トヨタが発表した「e-Palette コンセプト」。
トヨタが発表した「e-Palette コンセプト」。拡大
あなたにおすすめの記事
新着記事