地上を走るだけがモビリティーではない

MaaSでいうモビリティーは陸上移動に限らない。陸海空での展開が可能だ。中でも注目を集めているのが、「空飛ぶ無人タクシー」である。

例えば、半導体大手のインテルは2011年に垂直離着陸型モビリティーのベンチャー、Volocopter(ボロコプター)と提携。2017年に実機による試験飛行を本格的に開始した。今回のCESの会場には同機が展示されていたが、コックピットにあるのはメーターパネルのみだった。インテル関係者によると、完全自動飛行バージョンのほか、操縦桿(そうじゅうかん)を備えたセミ自動飛行バージョンも準備しているという。

このほか、ヘリコプター大手のベルヘリコプターは“エアタクシー”のコンセプトモデルを展示。VR(バーチャルリアリティー)を用いた飛行体験のシミュレーションを実施していた。

このように、MaaSに関する新しいアイデアで盛り上がっていた今年のCES。だが、ウェアラブルやドローン、VRなど、ここ数年で大きなブームとなったようなトレンドは見当たらなかった。はっきり言えば、ネタ枯れだ。今回の盛り上がり方を見るにつけ、CESは当面の間、自動車産業へ大きく依存することになりそうである。

(文=桃田健史/編集=堀田剛資)

ドイツに拠点を置く無人ヘリのベンチャー企業、Volocopter(ボロコプター)社の無人ヘリコプター。
ドイツに拠点を置く無人ヘリのベンチャー企業、Volocopter(ボロコプター)社の無人ヘリコプター。拡大
ベルヘリコプターは、“エアタクシー”のサービスを疑似体験できるシミュレーターを出展した。
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