対抗馬はフェラーリか、レッドブルか?

挑戦者のフェラーリは、2017年型が得意としていた低速コース以外でもメルセデスを上回れるようにならなければ、11年ぶりの王座奪還は難しい。今季型「SF71H」では、いわゆるレーキ角を強めにし(リアの車高を高めにし)、さらにメルセデスに倣いロングホイールベース化を図るという冒険をしてきた。もちろん昨年のタイトル争いの敗因でもある信頼性の確保も必須。テストではセバスチャン・ベッテルが非公式コースレコードをたたき出すなどしていたが、不確定要素をはらんでの船出となる。

強豪中で最も勢いがあったのがレッドブルだ。昨年はレギュレーション変更に伴う空力の方向性を誤り、また信頼性のなさにも足を引っ張られ、シーズン前半にライバルから大きく後れを取った。しかし後半戦にマシンをアップデートするとたちまち3勝を記録。いい流れそのままに、洗練を深めた「RB14」を今年早々にデビューさせ、テストで確かな手応えを感じながら開幕戦に向かうこととなった。

このチームの成功へのカギは、ルノーのパワーユニットが握っている。先行する2強にパワーで劣ることに加え、昨シーズンはルノーユーザー間でトラブルが頻発、デチューンして走らざるを得なかったということもあった。

3年間のメルセデス独走を経て、2017年はフェラーリという好敵手の登場でシーズンは大いに盛り上がった。2018年のタイトル争いにレッドブルが加わり3強激突となれば、さらに白熱の度合いが増すことになるのだが、果たして……。

今年から全車に義務付けられる、ドライバーの頭部保護を目的とした「Halo(ヘイロー)」を装着したフェラーリ「SF71H」(写真)。メルセデスとは対照的にマシンの開発方針を修正し、レーキ角を強めに、さらにロングホイールベース化を進めてきた。昨年は低速コース(モナコ、ハンガリー、シンガポール)で強かったが、今年は高速サーキットでもメルセデスに対抗したいところ。(Photo=Ferrari)
 
今年から全車に義務付けられる、ドライバーの頭部保護を目的とした「Halo(ヘイロー)」を装着したフェラーリ「SF71H」(写真)。メルセデスとは対照的にマシンの開発方針を修正し、レーキ角を強めに、さらにロングホイールベース化を進めてきた。昨年は低速コース(モナコ、ハンガリー、シンガポール)で強かったが、今年は高速サーキットでもメルセデスに対抗したいところ。(Photo=Ferrari)
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メルセデス、フェラーリから出遅れた昨シーズンの反省を踏まえ、レッドブルは新型「RB14」(写真)を早めにデビューさせ、開幕前までに少しでも熟成を進めようとしてきた。マシンのポテンシャルは高そうだが、あとはルノーのパワーユニットがどこまで期待に応えてくれるか。パワーユニットのアップグレードがシーズン中に予定されているというが、その時期は未定。さらに2019年以降ルノーを使い続けるかにも疑問符がついているような状況である。(Photo=Red Bull Racing)
メルセデス、フェラーリから出遅れた昨シーズンの反省を踏まえ、レッドブルは新型「RB14」(写真)を早めにデビューさせ、開幕前までに少しでも熟成を進めようとしてきた。マシンのポテンシャルは高そうだが、あとはルノーのパワーユニットがどこまで期待に応えてくれるか。パワーユニットのアップグレードがシーズン中に予定されているというが、その時期は未定。さらに2019年以降ルノーを使い続けるかにも疑問符がついているような状況である。(Photo=Red Bull Racing)拡大
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