ナンバープレートもいっそ「書いちゃえ」

「なくてもいいもの」と記したが、考えてみれば、ボディーに文字を記すのは、いろいろと応用できる。

ヨーロッパで暮らしていると、「どうせならボディーにもっとカッコよく記してほしい」と思っていたものがある。レンタカーの給油口に貼られた「DIESEL」「GASOLINE」のステッカーだ。借りた人が間違って給油しないようにするための配慮である。ようやく最近は、見た目を気にしたもの(同ページ内の写真をご覧ください)がちらほらと出てきたところだが、大半はレンタカー会社のやっつけ仕事といわんばかりに、乱雑に曲がって貼られていることが多い。

電子ペーパーの技術がブレイクしている時代である。いっそのこと、往年のスポーツカーの一部に倣って、ナンバープレートをボディーに記してしまえばいいと思う。ボディーと面一になり、デザイン・空力の双方でいいことこのうえない。

実際には、耐候性に優れたフィルムがよいだろう。使い回し防止には、すでに一部の公的なステッカーに導入されている、剝がそうとすると粉々に破れてしまう切れ目を入れておけばよい。

カタログではカッコいいのに、日本のナンバープレートが付いた途端格好悪くなる「ナンバーブス」は、特に輸入車に多いが、それも解決できる。

ただし、そうする場合でも、文字のサイズや書体、そしてデザインが肝心だ。一時期話題となった「ご当地ナンバー」の、とめどもない色彩を見ると、提案しておきながらやや心配になるボクである。

そこでまずは民間から。車内土足禁止にしている方が、ボディーにしゃれた文字で「Shoes strictly prohibited」と書いてみたらどうだろうか。

(文と写真=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>/編集=藤沢 勝)

飛行機への憧れの一例。発明家フェルナン・マラトゥエッシュが1922年に製作したクルマ。解説によれば、当初は飛行機を造ろうとしたが、資金難により自動車に切り替えたとのこと。
飛行機への憧れの一例。発明家フェルナン・マラトゥエッシュが1922年に製作したクルマ。解説によれば、当初は飛行機を造ろうとしたが、資金難により自動車に切り替えたとのこと。拡大
これが前を走っていたら、思わず飛行機が不時着したのと勘違いするだろう。
これが前を走っていたら、思わず飛行機が不時着したのと勘違いするだろう。拡大
パリのオルリー空港で借りた「フォルクスワーゲン・ゴルフ」には、98オクタンのガソリン使用を示す「SP98 ESSENCE」と記されていた。
パリのオルリー空港で借りた「フォルクスワーゲン・ゴルフ」には、98オクタンのガソリン使用を示す「SP98 ESSENCE」と記されていた。拡大
ナンバーを直接車体に記した例。2016年のコンクール・スイス会場におけるブガッティ。
ナンバーを直接車体に記した例。2016年のコンクール・スイス会場におけるブガッティ。拡大
大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト。国立音楽大学ヴァイオリン専攻卒にして、二玄社『SUPER CG』元編集記者、そしてイタリア在住21年と脈絡なき人生を歩んできたものの、おかげで妙に顔が広い。今日、日本を代表するイタリア文化コメンテーターとして執筆活動に携わると共に、NHKラジオフランス語テキストでも活躍中。10年以上にわたるNHK『ラジオ深夜便』レギュラーリポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストなど、ラジオでも奮闘している。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(ともに光人社)、電子書籍『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)、『メトロとトランでパリめぐり】(コスミック出版)など数々の著書・訳書あり。

あなたにおすすめの記事
新着記事