圧倒的なラグジュアリー需要

ホンダNSX:159台

「NSX」はGT-Rよりぐっと高いし、もともと日本市場への割り当て台数が少ないので比較にはならないが、デザインを比べれば、確固たる個性を持つGT-Rの大勝利だと考える(現時点でも!)。なにせNSXのデザインは、世界中のスーパーカーを鍋にブチ込んでグツグツ煮て、味がメチャクチャになった闇ナベみたいなものだ。何を目指したのかサッパリわからない。

じゃ、こっちは?

レクサスRC300h:494台
レクサスRC350:135台
レクサスRC200t:325台
レクサスRC F:107台
<計1061台>

「レクサスRC」軍団の中で、唯一GT-Rの価格帯に近いのは「RC F」だが、販売台数では約10倍もの大差をつけている。GT-Rの大勝利である。

が、こっちの数字を見ると、ウームとなる。

レクサスLC500h:1057台
レクサスLC500:1404台
<計2461台>
(ともに2017年3月登場)

「レクサスLC」の価格帯は、1300万円から1500万円台。GT-Rとかなりガチンコだが、こちらの勝負はGT-Rの敗北である。もちろんLCは新しいので、GT-Rが登場した当初の勢いと比べれば、GT-Rの勝利ですが。

それにしても、はるかに安価なRCが、国産車の頂点価格帯にあるLCに大敗北しているとは!

これは、現在の日本の高価格帯スポーツカーに求められているものを象徴している。つまり、中高年や富裕層のラグジュアリー需要が圧倒的にデカイということだ。

(文=清水草一/編集=大沢 遼)

「ホンダNSX」
「ホンダNSX」拡大
「レクサスRC」
「レクサスRC」拡大
「レクサスLC」
「レクサスLC」拡大
清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

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