宇宙飛行士もビックリ!? 巨大シミュレーター

初公開ではないが、ある意味において今回の「安全技術取材会」のハイライトともいえるのが「衝突試験」すなわちクラッシュテストの見学だった。トヨタは年間に1600回ものクラッシュテストを行っているそうだが、今回は「クラウン」と「ヴィッツ」のCar to Carのオフセット衝突を公開した。試験条件は双方の車速が55km/h、ヴィッツの50%オーバーラップ(ヴィッツの車幅の半分がクラウンと正面から当たる)である。

衝突のインパクトとダメージはやはり小柄で軽量なヴィッツのほうが大きく、「当たり負け」したあげくに進行方向の反対側を向いてしまった。しかしながらキャビン部分はほぼ原形をとどめており、乗員の生存空間は確保されていた。また4枚のドアも人力で開けることができ、脱出性も問題なかった。コンパティビリティ(重量の異なるクルマ同士の衝突時に、軽いクルマの衝突安全性能の確保と重いクルマの加害性の低減によって、双方の安全性を図るという考え方)も確認できた。

エンターテインメント性のあったプログラムが、2007年から稼働している世界最高レベルの「ドライビングシミュレーター」の試乗である。高さ4.5m、直径7.1mのドーム内壁の球面スクリーンにCG(コンピューター・グラフィックス)で描かれた市街地映像を投影、それに合わせてドームの中心に設置された実車の運転操作を行うというものだ。ドームはコンピューター制御のもとにターンテーブルによる回転、傾斜装置による最大25度の傾斜、加振機による振動などを与えられながら、奥行35m、幅20mという世界最大級の可動範囲を移動することによって、実際の走行を限りなく忠実にシミュレートする。
この「ドライビングシミュレーター」は、実車では危険が伴う実験や、特定の条件下で繰り返す実験などに用いることによって、事故に至る運転行動や事故原因の解析に活用されているという。

「クラッシュテスト」で、55km/hで走行する「クラウン」と「ヴィッツ」が衝突した瞬間。この後ヴィッツは、はじき飛ばされた形で進行方向の反対側を向いてしまった。こうした「Car to Car」の衝突試験では、速度は最大140km/hまで、衝突する角度は0度から15度刻みで90度まで対応しているという。
「クラッシュテスト」で、55km/hで走行する「クラウン」と「ヴィッツ」が衝突した瞬間。この後ヴィッツは、はじき飛ばされた形で進行方向の反対側を向いてしまった。こうした「Car to Car」の衝突試験では、速度は最大140km/hまで、衝突する角度は0度から15度刻みで90度まで対応しているという。 拡大
世界最大級という「ドライビングシミュレーター」。実車(レクサスIS)を収めた高さ4.5m、直径7.1mのドームが、回転したり、傾斜しながら奥行35m、幅20mの可動範囲を移動することによって、実際の走行を限りなく忠実にシミュレートする。最大加速度は0.5G、速度は6.1m/sec(22km/h)。まるでNASAかどこかの施設(見たことないけど)のよう?
世界最大級という「ドライビングシミュレーター」。実車(レクサスIS)を収めた高さ4.5m、直径7.1mのドームが、回転したり、傾斜しながら奥行35m、幅20mの可動範囲を移動することによって、実際の走行を限りなく忠実にシミュレートする。最大加速度は0.5G、速度は6.1m/sec(22km/h)。まるでNASAかどこかの施設(見たことないけど)のよう? 拡大
ドーム内壁の球面スクリーンには、360度にわたって豊田市内の市街地を模したCG(コンピューター・グラフィックス)映像が8台のプロジェクターで投影される。振動や実際に録音された走行音などの効果もあって臨場感はさすがだが、最新のドライビングゲームやハイビジョン映像を体験している目には、率直に言って映像の再現度や解像度は期待したほどではなかった。
ドーム内壁の球面スクリーンには、360度にわたって豊田市内の市街地を模したCG(コンピューター・グラフィックス)映像が8台のプロジェクターで投影される。振動や実際に録音された走行音などの効果もあって臨場感はさすがだが、最新のドライビングゲームやハイビジョン映像を体験している目には、率直に言って映像の再現度や解像度は期待したほどではなかった。 拡大
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