K氏のゆがんだマツダ愛

K:僕は死ぬまでに一度はロータリーに乗りたいんですよ。

清:それ、数年前から聞いてるけど、本気なの? だって予算は60万円なんでしょ?

K:ええ。コミコミ60万円で、「RX-8」の前期型5MTが狙えます。

清:狙えるのは狙えるだろうけど、もともとロータリーは耐久性ないじゃない。そんな激安ロータリーがまともに動くの!? 激安フェラーリ買うより危険だよ!

K:いーんです、買ってすぐにエンジンが死んでも。一度自分のものにすれば!

話を聞くと、副編Kには、ロータリーに関する深いトラウマがあるのでした。

K:僕の弟は、「RX-7」に乗ってたんです。僕が大学生の時、弟は「オレは早くクルマが欲しいから大学には行かない」って、高卒で就職してセブンを買ったんです。

清:えっ、弟さんって、そんなディープなカーマニアだったの!?

K:そうなんです。青森の実家に帰った時、リアウイングの付いた弟のセブンに乗せてもらって、心底「負けた」って思いました。僕も大学なんか行かずに、就職してクルマ買えばよかったって!

だから自分は死ぬまでに必ずロータリーを手に入れて、弟を見返す必要がある。そういうことなのでした。マジか。

K氏は以前筆者から0円で譲り受けた「アルファ147」に乗っていたが、現在は、職人から0円で譲り受けた2代目「フィアット・パンダ」に乗っている。結局彼のカーマニアとしての予算は0円!?
K氏は以前筆者から0円で譲り受けた「アルファ147」に乗っていたが、現在は、職人から0円で譲り受けた2代目「フィアット・パンダ」に乗っている。結局彼のカーマニアとしての予算は0円!?拡大
K氏が職人から譲り受けた2代目「フィアット・パンダ」。
K氏が職人から譲り受けた2代目「フィアット・パンダ」。拡大
K氏が狙う前期型の「マツダRX-8」。
K氏が狙う前期型の「マツダRX-8」。拡大
3代目「マツダRX-7」。
3代目「マツダRX-7」。拡大
清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

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