無責任なロータリー待望論に喝!

K:しかも3年くらい前、マツダが動態保存してるRX-8に初めて試乗させてもらって、すごく感動して、心が決まりました。あのロータリーのキイィィィィィ~ンっていう音と、シュパンシュパン切れるステアリングを、いつか自分のものにするしかないって!

その意気や良し。意気や良しだが、それから3年。

彼のロータリー購入計画は、家族の大反対が予想されるため、中古車検索のみにとどまり続け、まったく具体化していない。まさに言うだけ番長だ。

予算60万円すら実現不可能なのに、ロータリーが復活したところで、新車など買えるはずもなかろう。

が、カーマニアたちの妄想談義は、無意味にはずむ一方だった。

職:やっぱりロータリーは最高ですよ。僕はRX-7に乗ってましたから、ロータリー復活を真剣に待望します!

清:えっ、職人が乗ってたセブンって、人から預かってただけじゃない!

職:ええまぁ、そうなんですけど、でも2年間乗ってましたから、あの良さは体で覚えてます。あのエンジンの軽さと回転フィールは、フツーのレシプロじゃ味わえません。

自分が買ったわけでもなく、知り合いの編集者に「置き場所がないから預かってくれ」と託されていただけのくせに、よくもまぁヌケヌケと、ロータリー復活などを待望するものである。

こういう無責任なカーマニア談義を、責任ある自動車メディア関係者がしていいはずがない! 私は彼らを真剣に叱らねばならないと、心に決めたのでございます。  

(次回に続く)

(文=清水草一/写真=清水草一、池之平昌信/編集=大沢 遼)

K氏と職人の理想は、こういうクルマか。(写真=池之平昌信)
K氏と職人の理想は、こういうクルマか。(写真=池之平昌信)拡大
職人が以前預かっていた3代目「マツダRX-7」。
職人が以前預かっていた3代目「マツダRX-7」。拡大
職人は最近「BMW M3」を手放し、自身所有としては通算15台目、ランエボとしては2台目となる「三菱ランサーエボリューションⅥ」を購入。
職人は最近「BMW M3」を手放し、自身所有としては通算15台目、ランエボとしては2台目となる「三菱ランサーエボリューションⅥ」を購入。拡大
清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

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