状況を変えたシェアサービス

ところが「つながるクルマ」の萌芽(ほうが)は、全く別の方向から突然やってきた。それが米ウーバー・テクノロジーズに代表されるライドシェアサービスの急速な普及である。スマホで一般ドライバーが運転するクルマを呼び出し、好きなところへタクシーよりも割安に移動できるライドシェアサービスは、クルマが直接通信回線につながっているわけではない。それでもドライバーのスマホとクルマが間接的に結びつくことで、新たな価値を生み出すことに成功した。

“つながる”技術を個人間のカーシェアリングに活用しようという動きも出てきた。中国の完成車メーカーである吉利汽車が展開するブランド「Lynk & Co」の車両は、ユーザーが使わない時間をクルマのタッチパネルで登録しておくと、カーシェアリングサービスに自分の車両を提供できる機能を最初から備えているのが特徴だ。

カーシェアリングサービスの利用者は、スマートフォンのアプリで利用したい場所にある車両を探して予約し、時間内であれば自由に車両を使える。現在でも個人間のカーシェアリングサービスはあるが、借り主と貸主が会ってキーの受け渡しをしなければならないという手間がかかる。これに対してLynk & Coの車両は、利用者がスマートフォン上でアプリを操作することで、ドアの解錠やエンジンの始動が可能で、クルマのオーナーと利用者双方の手間が省ける。

新型ハッチバック車「カローラ スポーツ」。15代目「クラウン」と同様、ユーザーはトヨタのコネクティッドサービスを利用することができる。
新型ハッチバック車「カローラ スポーツ」。15代目「クラウン」と同様、ユーザーはトヨタのコネクティッドサービスを利用することができる。拡大
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