乗り心地はイイけど……

試乗車は4段AT仕様。ジムニーのエンジンは、全車660㏄のターボ付き(64ps)です。

まず感じたのは、乗り心地が猛烈にイイ! ということ。実はワタクシ、先代ジムニーに乗ったのは昔すぎて、まったく記憶がないのですが、とにかく新型は乗り味がすんごくソフトでストローク感たっぷりだ。リアがハネるなんてことはまったくない。ほとんど「ハスラー」と変わらないレベル。

しかし、加速はハスラーよりかなり悪い。ターボが付いてて遅いと感じる軽は久しぶりでしたが、原因は車重が1tを超えていることと、CVTではなく4段ATを使っていることにあるでしょう。やっぱ今の軽のCVTって、軽のトランスミッションとして極限の効率を実現してるんだよね。トルコンATになった途端、ガックリ遅くなる。それは4段ATの軽トラや軽バンに乗っても実感する。

しかしまぁ、これを遅いと感じるマニアは、迷わず5段MTを選べば良し。恐らくスズキは、CVTの効率よりも、トルコンATの耐久性を取ったのでしょう。国内外問わずプロユースも多いジムニーですから、それはそれで納得です。欲を言えば、ゲタ的に使うヒト向けに、CVTバージョンもあったらなぁとは思うけど。

最後に、見積書をいただきました。

ジムニーXC 4AT パートタイム4WD スズキセーフティサポート付きで、車両本体188万4600円、オプション28万0752円、諸費用15万4914円。

総額232万0266円!

う~~~~~ん……。

昨年買った我がエリート特急号こと3年落ち「BMW 320d」は、総額255万円だった。取りあえず今日のところは、エリート特急号の勝ちと判定して、スズキディーラーを撤退した私でした。

(文=清水草一/写真=清水草一、池之平昌信/編集=大沢 遼)

早速、新型「ジムニー」に試乗。
早速、新型「ジムニー」に試乗。拡大
新型「ジムニー」のインテリア。
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「スズキ・ハスラー」
「スズキ・ハスラー」拡大
筆者が所有するエリート特急号こと「BMW 320d」。
筆者が所有するエリート特急号こと「BMW 320d」。拡大
清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

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