“泥遊び”って楽しい!

正直に白状すると、これほどの悪条件でオフロードを走行した経験がないし、そもそも、泥は未知の世界。なのにいきなり行けと言われても困るのである。しかも、試乗車は「トヨタ・タンドラ」と「ジープ・ラングラー」で、そのままでも手に余るサイズなのに、リフトアップされているからさらに大きく見える。乗り込むのも一苦労だ。

もちろん仕事なので逃げるわけにはいかない。意を決してまずはタンドラに。ヨコハマタイヤのスタッフが助手席で見守ってくれているのが、唯一の救いである。早速コースに入ると、一面泥だらけで、そこらじゅうが水たまりである。街乗りのSUVじゃ、あっという間にはまり込むんだろうなぁ……と思いながら、恐る恐るコースを進んでいくのだが、このタンドラとジオランダーX-MTの組み合わせでは、いとも簡単に行きたい方向にクルマを進めることができる。

絶対的な速度が高くないということもあるが、コーナーでステアリングを切ると「滑ってる!」という感じがほとんどないまま曲がってくれるし、上り坂でアクセルペダルを踏みつけても、しっかりと前に進んでいくのだ。雪道をスタッドレスタイヤで走るより安心感がある。

オフロード走行に少し身体が慣れてきたところで、今度はラングラーに乗り換える。タンドラとは別のコースを走ることになるが、コーナーでクルマが滑るのを感じながら、徐々にスピードを上げていくうちに、泥の走りが楽しくなってきた。バンク状のコーナーを駆け抜けたときの気持ちよさは、これまでに味わったことのないものだ。

ドレスアップからこの世界に入ったとしても、一度走ったら病みつきになりそうなオフロード走行。ジオランダーX-MTの実力を試すつもりが、もっともっとこの世界をのぞいてみたいと思ってしまった。

(文=生方 聡/写真=横浜ゴム/編集=堀田剛資)

オフロードコースへと進入する「トヨタ・タンドラ」。「ジオランダーX-MT」を装着したタンドラは、雨のせいで条件が悪化していたにもかかわらず、スリップしたり足を取られたりすることなく、ぐいぐいと進んでいく。
オフロードコースへと進入する「トヨタ・タンドラ」。「ジオランダーX-MT」を装着したタンドラは、雨のせいで条件が悪化していたにもかかわらず、スリップしたり足を取られたりすることなく、ぐいぐいと進んでいく。拡大
タイヤが半分つかるほどの水たまりエリアでは、マッドテレインタイヤが本領発揮。通常のSUV用タイヤはもちろん、オールテレインタイヤでもやすやすクリアとはいかなっただろう。
タイヤが半分つかるほどの水たまりエリアでは、マッドテレインタイヤが本領発揮。通常のSUV用タイヤはもちろん、オールテレインタイヤでもやすやすクリアとはいかなっただろう。拡大
後半の試乗では「滑りやすい登坂路の途中でわざと止まって、再発進」というイジワルも試してみたのだが、「ジオランダーX-MT」と「ジープ・ラングラー」のコンビはずるずると滑ることもなく、涼しい顔で坂を上り切って見せた。
後半の試乗では「滑りやすい登坂路の途中でわざと止まって、再発進」というイジワルも試してみたのだが、「ジオランダーX-MT」と「ジープ・ラングラー」のコンビはずるずると滑ることもなく、涼しい顔で坂を上り切って見せた。拡大
「ジオランダーX-MT」もすごかったのだが、それ以上に「オフロードって楽しい!」という印象が強く残った今回の試乗会だった。
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