タイカンには911に通じるものがある

————スピードスターのリリースはいつ頃になりそうでしょうか? また限定販売といううわさもありますが、どれくらいの数になりそうでしょうか?

アッハライトナー:皆さんの反応をみた上で量産化が決まりますが、この感じだとおそらく量産化はされると思います。市販化に向けては、コンセプトカーのままでは認可されない箇所もたくさんあるので、それらの修正が必要になりすし、リリースは早くても来年になります。台数についてはまだ正式には決まっていません。

————スピードスターはそもそも特別なモデルですが、特にこのモデルはGT3のパワートレインを用いたさらにスペシャルバージョンと聞きました。なぜ、ベースにGT3を選ばれたのでしょうか?

アッハライトナー:だって、GT3のオープンに乗ってみたくないですか?(笑) 個人的には、夢のクルマが実現した思いです。このスピードスターは私が担当している911の生産車部門と、モータースポーツ部門(レースカーやGT系のマシンの開発部門)が一緒になって開発したものです。GTモデルの責任者には以前から、「オープンのGT3を造ろうよ」と言ってきました。それがようやく叶ったのです。

———ちなみに、今日はタイカンという名のお披露目の場でもありましたが、アッハライトナーさんは、タイカンのテスト車両にも乗られているのでしょうか?

アッハライトナー:ええ、それは素晴らしいものでした。もちろん私は911が好きですし、最初はどんなものか不安もありましたが、プロトタイプを試乗して得た経験はとても興味深いものでした。クルマに乗り込んで、ドアを閉め、ステアリングの位置などの調整を終えると、とても落ち着きました(「Feel at home」)。

———その「Feel at home」という表現、昨年アッハライトナーさんにインタビューさせていただいた際に、911を表現する言葉として使われていたのがとても印象的だったので覚えています。

アッハライトナー:そう、911に通じる何かを感じました。もちろん、キーをひねってもエンジン音は聞こえません。ただ、照明が光るだけです。でもスポーティーでコンパクトで、ものすごい加速をし、大変すばらしいハンドリング性能をもったクルマでした。現段階ではまだ完成ではありませんしもう少し時間も必要ですが、間違いなく“ポルシェ”になるでしょう。(元レーシングドライバーでありポルシェアンバサダーの)マーク・ウェバーがプロトタイプをテストしていましたけど、とても感心していましたよ。

<アウグスト・アッハライトナーさんプロフィール>
1983年ポルシェAGに入社。当初はシャシーデザインに携わり、“タイプ993”のリアアクスルの研究開発に従事。“タイプ996”のフェイスリフト時に、「911」のすべてを統括する開発ディレクターに就任。現在は「718ボクスター/ケイマン」もあわせて担当している。ポルシェ社内で“ミスター911”と呼ばれる人物。


	<アウグスト・アッハライトナーさんプロフィール>
	1983年ポルシェAGに入社。当初はシャシーデザインに携わり、“タイプ993”のリアアクスルの研究開発に従事。“タイプ996”のフェイスリフト時に、「911」のすべてを統括する開発ディレクターに就任。現在は「718ボクスター/ケイマン」もあわせて担当している。ポルシェ社内で“ミスター911”と呼ばれる人物。
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「911スピードスター コンセプト」のリアビュー。同車には、「911 GT3」譲りのエンジンやシャシーが用いられている。
「911スピードスター コンセプト」のリアビュー。同車には、「911 GT3」譲りのエンジンやシャシーが用いられている。拡大
後日(2018年7月13日)公開された「タイカン」のプロトタイプの写真。
後日(2018年7月13日)公開された「タイカン」のプロトタイプの写真。拡大
ツッフェンハウゼンの試作車製造部門にて生産される、「タイカン」のプロトタイプ。
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「タイカン」のパワープラントの透視図。床に敷きつめたバッテリーで2基のモーターを駆動する4WD機構は、「ミッションE」から受け継がれるようだ。
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