日本での積極的な取り組みを明言

次いで語られたのが「ラインナップの拡大」だ。今後の予定として明かしたのが、来年以降、日本に「C3エアクロス」と「C5エアクロス」の2台の都市型SUVを導入する計画だ。プジョーも「EMP2」プラットフォームで開発した新世代SUV「3008」が好評だけに、SUVの投入には大きな成果が期待できる。

そして、最後は「顧客との信頼関係」である。シトロエンは新たな施策として、公式サイトで「シトロエンアドバイザー」なるシステムを導入した。これはシトロエンの各モデルと店舗の口コミを、公式ウェブサイト上で公開してしまおうというもの。いわゆる口コミサイトの要素を盛り込んだのだ。商品に自信があるともいえるが、裏返せば、多くの人に関心を持ってほしいという切実な願いにも感じられた。

ここまで話を聞いておいてなんだったが、一応、先述の懸念についても質問をした。「シトロエンが日本から撤退する可能性は?」。ベローニ氏は、まず「安心してほしい」と回答した。

いわく、「シトロエンは、世界で年間120万台以上を販売するブランドで、その基盤は非常に強固だ。今年上半期の世界販売台数は前年比+9%の成長を見せ、中国に至っては前年比+50%にもなる」とのこと。ここで縮小路線に舵を切ることはありえないとのことだった。さらに、かつてのイメージを払しょくするために新型車を投入し続けていくことや、東京モーターショーへの出展を継続することも明言した。シトロエンの販売責任者がそこまで言い切るのだから、日本でのシトロエンの未来は、ひとまずはいい方向に向かうと考えても大丈夫だろう。

(文=大音安弘/写真=大音安弘、プジョー・シトロエン・ジャポン、グループPSA、webCG/編集=堀田剛資)

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