第5回:ボルボXC40(前編)

2018.09.26 カーデザイナー明照寺彰の直言
「ボルボXC40」
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ボルボの新しい小型車用プラットフォーム「CMA」を基に開発された「XC40」には、中身はもちろん、その外見……すなわちデザインにも新しい試みが取り入れられている。既存のモデルとは一線を画す造形を、現役デザイナーの明照寺氏はどう評価するのか。

ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーのトロフィーを持つボルボ・カーズのホーカン・サムエルソンCEO。「XC40」はそのデザインを含め、世界各国で高い評価を得ている。
ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーのトロフィーを持つボルボ・カーズのホーカン・サムエルソンCEO。「XC40」はそのデザインを含め、世界各国で高い評価を得ている。拡大
2018年3月に行われた日本導入発表会において、会場に展示された「XC40」。写真ではコンパクトに見える同車だが、その全幅は1875mmもある。
2018年3月に行われた日本導入発表会において、会場に展示された「XC40」。写真ではコンパクトに見える同車だが、その全幅は1875mmもある。拡大
ちなみに、日本仕様での「XC40」のディメンションは、全長×全幅×全高=4425×1875×1660mm。ホイールベースは2700mmとなっている。
ちなみに、日本仕様での「XC40」のディメンションは、全長×全幅×全高=4425×1875×1660mm。ホイールベースは2700mmとなっている。拡大
ボルボの新世代デザインを担ったトーマス・インゲンラート氏は、各モデルのデザインについて、「『90』シリーズを黒革靴とするなら『60』シリーズは茶色のバックスキン靴、『40』はプレミアムスニーカー」と評している。
ボルボの新世代デザインを担ったトーマス・インゲンラート氏は、各モデルのデザインについて、「『90』シリーズを黒革靴とするなら『60』シリーズは茶色のバックスキン靴、『40』はプレミアムスニーカー」と評している。拡大

その全幅にモノ申す

永福ランプ(以下、永福):明照寺さん、今回のテーマは連載初の輸入車、ボルボXC40です。

明照寺彰(以下、明照寺):これはすごく解説のしやすいデザインですね。

永福:そうなんですか。

明照寺:最近ボルボって、「S90」「V90」「XC60」あたりから、要するに新型のプラットフォームになってから、すごくデザインの評価が高いですよね。カーデザイナー業界でも同様なんですが、XC40に関しては、個人的にちょっと疑問があります。

永福:というと?

明照寺:CセグメントのSUVなのに、車幅が1875mmもありますよね。

永福:あ、そんなにありましたか!

明照寺:われわれデザイナーやモデラーが、仮にデザインの途中どこかのタイミングで、「片側につき幅を10mm余分にあげよう」と言われたら、めちゃめちゃうれしいです。片側10mmはほんとに効きます。全然違いますから。

永福:えーと、片側10mmずつというと、全幅で20mmですね。

明照寺:そうです。全幅が20mm違ったら、デザインはまるで変わってきます。

永福:つまり、ボルボはある意味反則ってことですね?

明照寺:決して反則じゃないですけど(笑)。

明照寺 彰(めいしょうじ あきら)

明照寺 彰(めいしょうじ あきら)

さまざまな自動車のデザインにおいて辣腕を振るう、現役のカーデザイナー。理想のデザインのクルマは「ポルシェ911(901型)」。

永福ランプ(えいふく らんぷ)
大乗フェラーリ教の教祖にして、今日の自動車デザインに心を痛める憂国の士。その美を最も愛するクルマは「フェラーリ328」。

webCGほった(うぇぶしーじー ほった)
当連載の茶々入れ&編集担当。デザインに関してはとんと疎いが、とりあえず憧れのクルマは「シェルビー・コブラ デイトナクーペ」。

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