超初期ロットに難あり!?

近所の幹線道路を4回左折して四角く走っただけではあるが、ディーラー試乗車のN-BOXカスタム ターボは、広報車より足が固いどころか、足がとってもふにゃんふにゃんしていた。サスの動きはなめらかだが、やわらかすぎて揺れの抑えが弱~い!

これで高速走ったら、ちょっと不安定なんじゃないかと思ったが、考えてみりゃ軽ユーザーにとって、高速でのスタビリティーなんて二の次三の次。横転のほうが心配だが、そこまで心配してクルマを買う人もいない。

見れば試乗車は今年の登録。ということはつまり、ディーラーに配られた当初のN-BOX試乗車は超初期ロットで、それは足が固かったのかなぁと推測される。

超初期ロット生産車が、熟成不足で「え?」という仕上がりであるケースは少なくない。加えて、アナウンスされない小変更は日常茶飯事。いつのまにかクルマの印象がかなり変わったりすることはままある。

しかしまぁ、この試乗車に比べると、今年の春に乗った広報車のN-BOXは良かったなぁ。ボディーカラーは黄色と白のツートーンだし、カスタムじゃないから見た目はこれより上品だし、足はこれほどソフトじゃなくて、ちょうどよくしなやか。ノンターボでもトルクがあって痛痒(つうよう)を感じず、明るいカラーの広々室内はとっても陽気で楽しげだった。どーもカスタムはオラオラで好かん。

ちなみにその広報車は、N-BOXの中で一番の売れ筋グレード「N-BOX G・L Honda SENSING」(CVT仕様)だった。ノーマルとカスタムの販売比率は4:6でカスタムのほうが若干多いが、グレードごとで見るとこれが一番ということでした。車両本体価格は、リア右側パワースライドドア&前席用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム付きで159万6240円。高いけど内容を考えたら納得です。

拍子抜けのディーラー試乗を終えてふと見ると、試乗車の価格表があった。これはおいくらなんでしょう。

「249万5000円」

な、なんだこれはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~!

(文=清水草一/写真=清水草一、茂呂幸正/編集=大沢 遼)

ディーラーで試乗したのは「N-BOXカスタム」のターボ車。
ディーラーで試乗したのは「N-BOXカスタム」のターボ車。拡大
「N-BOX G・L Honda SENSING」(CVT仕様)のフロントビュー。(写真=茂呂幸正)

 

「N-BOX G・L Honda SENSING」(CVT仕様)のフロントビュー。(写真=茂呂幸正)
	 
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「N-BOX G・L Honda SENSING」(CVT仕様)のサイドビュー。(写真=茂呂幸正)
「N-BOX G・L Honda SENSING」(CVT仕様)のサイドビュー。(写真=茂呂幸正)拡大
「N-BOX G・L Honda SENSING」(CVT仕様)の後席の様子。(写真=茂呂幸正)
「N-BOX G・L Honda SENSING」(CVT仕様)の後席の様子。(写真=茂呂幸正)拡大
清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

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