日本での発売は2019年後半以降

とっぴな動力性能を筆頭としたいかにもEVらしい飛び道具に頼ることなく、総合的な信頼性や安定性を重視したe-tronだが、それでも0-100km/h加速は5.7秒、最高速は200km/hリミットと十分以上のものが与えられる。走行可能距離は欧州のWLTPモードで約400km。150kW級の急速充電を可能としており残量ゼロから30分で80%までの充電が可能だ。日本仕様ではCHAdeMOが採用され、おおむね同様のパフォーマンスが確保されると目される。

短時間ながら実際に乗り込んでみて確認した印象では、実用性が相当意識されたようで、床面がバッテリーによって持ち上がっているにもかかわらずドライビングポジションの違和感は最小限にとどめられており、荷室の容量も十分に確保されている印象だった。ただし高床ゆえに後席の足置きがやや窮屈に感じられるのは他車にもみられるEVゆえのパッケージングの難しさだろう。

e-tronの日本への市場投入は未定だが、2019年後半以降になる見込みだという。既に価格も発表され予約を開始した「ジャガーIペース」や、同じく2019年の導入を目指すメルセデス・ベンツの「EQC」などとともに、日本でもEVムーブメントの一翼を担うことになるだろうことは想像に難くない。

(文=渡辺敏史/写真=アウディ/編集=藤沢 勝)

前後軸にそれぞれ1個のモーターを搭載し、システム最高出力は300kW(408ps)となる。0-100km/hは5.7秒で加速する。
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液晶メーターの「アウディバーチャルコックピット」(標準装備)と、センターコンソールの2枚の液晶パネルが目を引くインテリア。ボイスコマンドにはAmazonの「Alexa」を採用する。
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本国ドイツにおける「e-tron」のベース価格は7万9900ユーロ(約1055万円)。ヨーロッパでは2018年内に納車が開始される予定。
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