同じ“ロボットアニメ顔”だけど……

明照寺:個人的には、広くできるのにわざわざデザインのために狭くしちゃうことには“ネガティブ”です。荷室は広いほうがいいに決まってる。特にハッチバックのような実用車の場合は。アクセラのデザインはすごくきれいですけど、じゃあ買うかというと、私も「そうでもないかな」って気がします。

ほった:ましてや、カローラ スポーツはもっとイカンわけですか。

永福:私は、今のゴルフのパッケージングでもずいぶん不満だったんですよ。以前のゴルフと比べて、こんな幅広く平べったくして。ところがカローラ スポーツは、完全にそこに後追いをかけてる。しかも、実用性でさらに劣ってる。
もうひとつ文句をつけると、素人はどうしたってフロントの「キーンルック」に目が行きます。キーンルックにもいろいろありますけど、カローラ スポーツの顔は「マークX」あたりと同類で、どうにも子供っぽく見えるんです。これはロボットアニメなんじゃないか、マジンガーZなんじゃないかって。ロボットアニメをくさすつもりは全然ないんですけど。

ほった:永福さんの好きな「C-HR」も“ロボットアニメ”ですよね?

永福:いや、あれはいいんだよ。あれは大好き。

ほった:そうなんですか? 

永福:あれは攻殻機動隊だもん。同じアニメでも、マジンガーZとは違う。

ほった:弓さやかより草薙素子が好きなんですね。

永福:弓さやかなんて知らない。草薙素子は大好き!

明照寺:C-HRといえば、このクルマもパッケージをすごく犠牲にしてますよね。特にリアシート。もう真っ暗じゃないかっていうくらい暗い。

永福:確かに、後席に座ってみたら真っ暗闇でした(笑)。サイドウィンドウは狭いし。

明照寺:(外観写真を指さしつつ)そもそもリアセクションをこうも絞って、サイドウィンドウもこれくらいしかないので、後席は暗いところに閉じ込められているような空間になるんですよ。まあ、「それでもスポーティーを目指す!」ということなのでしょうから、全然いいんですけど。

新型の登場が秒読み段階にある「マツダ・アクセラスポーツ」。
明照寺:「確かにきれいなんですけど、荷室容量など実用性を犠牲にしている点が、どうしても気になるんですよね」
新型の登場が秒読み段階にある「マツダ・アクセラスポーツ」。
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「キーンルック」とは、トヨタが多くのモデルに取り入れているフロントデザインの総称。2代目「オーリス」で初めて採用されたもので、エンブレムから細身のヘッドランプまでをひと続きとした、V字形の意匠が特徴となっている。(写真=向後一宏)
「キーンルック」とは、トヨタが多くのモデルに取り入れているフロントデザインの総称。2代目「オーリス」で初めて採用されたもので、エンブレムから細身のヘッドランプまでをひと続きとした、V字形の意匠が特徴となっている。(写真=向後一宏)拡大
個性的なデザインが目を引くトヨタのコンパクトSUV「C-HR」。「カローラ スポーツ」と同じく、フロントには「キーンルック」が用いられている。(写真=向後一宏)
個性的なデザインが目を引くトヨタのコンパクトSUV「C-HR」。「カローラ スポーツ」と同じく、フロントには「キーンルック」が用いられている。(写真=向後一宏)拡大
「C-HR」のリアシート。座ってみると、頭のすぐそばにルーフやリアウィンドウが迫り、またサイドウィンドウが狭いことから非常に暗い空間となっていた。(写真=向後一宏)
「C-HR」のリアシート。座ってみると、頭のすぐそばにルーフやリアウィンドウが迫り、またサイドウィンドウが狭いことから非常に暗い空間となっていた。(写真=向後一宏)拡大
左右から絞り込まれたリアセクションが特徴的な「C-HR」。リアウィンドウも大きく傾斜しており、荷室やリアシートの広さに影響を及ぼしていた。(写真=向後一宏)
左右から絞り込まれたリアセクションが特徴的な「C-HR」。リアウィンドウも大きく傾斜しており、荷室やリアシートの広さに影響を及ぼしていた。(写真=向後一宏)拡大
明照寺 彰(めいしょうじ あきら)

明照寺 彰(めいしょうじ あきら)

さまざまな自動車のデザインにおいて辣腕を振るう、現役のカーデザイナー。理想のデザインのクルマは「ポルシェ911(901型)」。

永福ランプ(えいふく らんぷ)
大乗フェラーリ教の教祖にして、今日の自動車デザインに心を痛める憂国の士。その美を最も愛するクルマは「フェラーリ328」。

webCGほった(うぇぶしーじー ほった)
当連載の茶々入れ&編集担当。デザインに関してはとんと疎いが、とりあえず憧れのクルマは「シェルビー・コブラ デイトナクーペ」。

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