アップルウオッチと比較する

次に、これまでイタリアで、ボクの使用頻度が最も高い時計であったアップルウオッチ シリーズ2と機能面を比較してみる。

カシオはメールやSMSが確認できない。加えて、自動で時差や冬時間/夏時間を調整してくれない。「シリーズ1」からのアップルウオッチ使用者であるボクとしては、そうした作業がえらく面倒に感じてしまう。

いっぽう、アップルウオッチ2には痛い目にも遭った。目玉機能であるモバイルSuicaである。東京で登録済みクレジットカードからチャージしようとしたところ、何度試してもエラーが続出。仕方がないので、気持ち的には100年ぶりに紙の切符を買った。

ところが同日夕方、たび重なるエラーでチャージされなかったはずの、計1万8000円が突然チャージされた。溝に金を捨てたわけではないからいいのだが、まさに東京を離れる前日だったので、次回の来日までSuicaに“預金”することになってしまった。以前にもそれに似た経験をしていた。

カシオなら異常にケーブルが長いUSB充電器を持ち歩く必要もないし、バッテリー残量で気をもむこともない。なにしろカシオのスペック上の電池寿命は7年である。

さらにヨーロッパではいまだに電子マネー機能が使える場所は極めて限られているから、カシオでもさして不便ではないことに気づいた。

カシオを持つようになって、今までの時計にまつわる不便さがすべて解消されたのは痛快であったとともに、近年のヨーロッパにおける人気の理由がより理解できた。

筆者の「アップルウオッチ2」。モバイルSuica対応には重宝しているが、チャージでしくじることも。
筆者の「アップルウオッチ2」。モバイルSuica対応には重宝しているが、チャージでしくじることも。拡大
「アップルウオッチ」の充電ケーブルは長すぎてかさばるのが欠点。「シリーズ2」では1mに短縮されたものの、初代モデルではなんと2mもあった(写真)。
「アップルウオッチ」の充電ケーブルは長すぎてかさばるのが欠点。「シリーズ2」では1mに短縮されたものの、初代モデルではなんと2mもあった(写真)。拡大
大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト/イタリア文化コメンテーター。音大でヴァイオリンを専攻、大学院で芸術学を修める。1996年からシエナ在住。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとして語学テキストやデザイン誌等に執筆活動を展開。21年にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストなど、ラジオでも怪気炎をあげている。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり】(コスミック出版)など著書・訳書多数。YouTube『大矢アキオのイタリアチャンネル』ではイタリアならではの面白ご当地産品を紹介中。

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