発表済みの情報から“走り”を想像する

白紙スタートではなく、ベースモデルがある点もオリジナルと共通する。スポーツネイキッドの「GSX-S1000」がそれだ。エンジンやフレーム、スイングアームなど、多くのコンポーネンツを流用しながらも、外観の要になるカウル、燃料タンクカバー、シートフレーム、シートカウルを刷新。パーツの一つひとつに近似性はないものの、そこに浮かぶのは紛れもなくカタナのシルエットだ。

公開されるや否や、賛否両論巻き起こったことも1980年当時に似ている。とはいえ、オリジナルが歩んだ道を思えばこれも悪い兆候ではない。主張の強さが熱烈なファンを生むことをスズキはよく知っているのだ。

他方で、パフォーマンスについては現段階では推測の域を出ない。ただ、発表されているスペックとディメンションを見る限り、ライディングポジションはベースモデルのGSX-S1000よりも安楽で、それでいて俊敏な運動性が与えられていそうだ。加速力とトップスピードによって空気を切り裂いたオリジナルに対し、新型は軽やかなハンドリングで切れ味を表現。車体をリーンさせる時、鋭いエッジの燃料タンクをコーナーへ向かって一気に振り下ろす。そんなイメージが見て取れる。

「ホンダCB1000R」「ヤマハXSR900」「カワサキZ900RS」、そしてスズキ・カタナと、これで国産4メーカーのスポーツネオクラシックが出そろうことになる。これだけ話題になれば若い世代のライダーも注目するだろうし、アフターパーツメーカーも盛り上がるに違いない。正式なリリースは2019年春、まずはヨーロッパからである。

(文=伊丹孝裕/写真=スズキ/編集=堀田剛資)

新型「カタナ」のベースとなる「GSX-S1000」。スーパースポーツ「GSX-R1000」ゆずりのエンジンを搭載した、高性能ネイキッドである。
新型「カタナ」のベースとなる「GSX-S1000」。スーパースポーツ「GSX-R1000」ゆずりのエンジンを搭載した、高性能ネイキッドである。拡大
2018年の「インターモト」で発表された「KATANA(カタナ)」。ボディーサイズは全長×全幅×全高=2125×830×1110mm、ホイールベースは1460mm。装備重量は215kgで、最高出力150psの1リッター4気筒エンジンを搭載している。
2018年の「インターモト」で発表された「KATANA(カタナ)」。ボディーサイズは全長×全幅×全高=2125×830×1110mm、ホイールベースは1460mm。装備重量は215kgで、最高出力150psの1リッター4気筒エンジンを搭載している。拡大
 
往年の名車「スズキ・カタナ」が復活その歴史を振り返り、新型の姿を想像するの画像拡大
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