あのトキメキを返して!

永福:新型フォレスター、日本のクルマ好きとしては、ターボが廃止されてMTもなくなったっていうのが非常にガッカリだったわけですけど、なんだかんだいって「カタチは、まぁこれはこれでいい」っていう感じじゃないでしょうか。ただ、2015年の東京モーターショーでお披露目された「ヴィジヴ フューチャーコンセプト」がとてもカッコよかったじゃないですか。あれが次期フォレスターになるという予想があったんで、出てきたら「えっ、全然違うじゃん」という期待外れ感はありました。

ほった:まぁ、スバルは「あれが次期フォレスターになる」とは一度も言ってないんですけどね。雑誌とかに書かれてただけで。

永福:あれが次期フォレスターなら、スバルのデザイン革命が進行中なんだろうと思ったけど、実際に出てきたクルマは、あまりにも普通で代わり映えしなくて、逆にビックリしましたね。あれをフォレスターにするのは無理だったんでしょうか?

明照寺:それはメーカーの考え方次第でしょうけど(笑)。あれは全幅がかなり広くないと無理でしょう。

ほった:「ボルボXC40」くらい?

明照寺:全幅1900mmくらいあれば、あのプロポーションにできるのかなと思います。

永福:あれだけの踏ん張り感や、上屋の小ささが醸し出すスタイリッシュ感は、それくらいの全幅がないとできないですか。

明照寺:前から見ると、大きめのグリルがあって、ボディー色が見えて、その外側に横長のヘッドライトがあるので、どんどん外に膨らませていかざるを得なくなります。全幅をフォレスター並み(1815mm)に抑えるなら、モチーフを再考する必要があるでしょう。

ほった:それでもムリにあれに近づけたら、居住性がメタメタになるでしょうね(笑)。

(文=永福ランプ<清水草一>)

先代「フォレスター」の2リッターターボ車。フルモデルチェンジにより、フォレスターのラインナップからはターボ車やMT仕様が消滅した。
先代「フォレスター」の2リッターターボ車。フルモデルチェンジにより、フォレスターのラインナップからはターボ車やMT仕様が消滅した。拡大
2015年の東京モーターショーで発表された「ヴィジヴ フューチャーコンセプト」。
2015年の東京モーターショーで発表された「ヴィジヴ フューチャーコンセプト」。拡大
「ヴィジヴ フューチャーコンセプト」のスポーティーな意匠に、一部ギョーカイ関係者の間では「スバルの中でデザイン改革が進んでいるか?」と大いに盛り上がった。
「ヴィジヴ フューチャーコンセプト」のスポーティーな意匠に、一部ギョーカイ関係者の間では「スバルの中でデザイン改革が進んでいるか?」と大いに盛り上がった。拡大
横長のグリルにコの字形のヘッドランプ、さらにその外側に張り出したフェンダー……。「ヴィジヴ フューチャーコンセプト」のデザインは、かなり車幅を要する構成となっていた。
横長のグリルにコの字形のヘッドランプ、さらにその外側に張り出したフェンダー……。「ヴィジヴ フューチャーコンセプト」のデザインは、かなり車幅を要する構成となっていた。拡大
現行型「フォレスター」のフロントビュー。(写真=荒川正幸)
現行型「フォレスター」のフロントビュー。(写真=荒川正幸)拡大
明照寺 彰(めいしょうじ あきら)

明照寺 彰(めいしょうじ あきら)

さまざまな自動車のデザインにおいて辣腕を振るう、現役のカーデザイナー。理想のデザインのクルマは「ポルシェ911(901型)」。

永福ランプ(えいふく らんぷ)
大乗フェラーリ教の教祖にして、今日の自動車デザインに心を痛める憂国の士。その美を最も愛するクルマは「フェラーリ328」。

webCGほった(うぇぶしーじー ほった)
当連載の茶々入れ&編集担当。デザインに関してはとんと疎いが、とりあえず憧れのクルマは「シェルビー・コブラ デイトナクーペ」。

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