“見てくれ”にどこまでお金をかけるべきか

明照寺:ただね、パーツ数が増えると当然重量も増えるんですよ。オーバーハング部に重量物を載せることになりますから、クルマの性能は阻害することになります。

永福:いやぁ、レーサーにしかわかんないような性能より、大事なものがあるんじゃないかな……。先代「トヨタ・クラウン」は、ヘッドライト内のスモールランプに、両端だけにLEDを入れて全部が点灯してるように見える、ロッドみたいなのを使ってましたよね?

明照寺:導光棒というやつですね。光源がひとつあれば、棒全体がビューって光るんです。日本車では主流です。

永福:ああいう節約って、ユーザーにはしっかり感じ取られてますからね。やっぱり見え方が違うもん。

ほった:とはいえ、お値段300万円級のSUVの話で、LEDテンコ盛りの、お値段にしたら2倍以上もするような高級車の装備を引き合いに出されましてもねぇ。

明照寺:日本車でなかなかそこまでやってるトコは少ないですよ。レクサスでもそこまでじゃない。でも、そういうところでクルマの高級感が上がって、ユーザーの満足感も上がるなら、日本車はもうちょっとそのあたりに注力すべきかなと思います。

永福:まぁ、注力したらしたで、「そんなことにカネかけてるんじゃねぇよ」みたいな意見も出るでしょうけど。

ほった:絶対出ますね(笑)。

(文=永福ランプ<清水草一>)

ホイールベースの外側、ボディーの端の端に備わるランプ類は、クルマの性能という観点からすると「あまり重くしてほしくない」という。
ホイールベースの外側、ボディーの端の端に備わるランプ類は、クルマの性能という観点からすると「あまり重くしてほしくない」という。拡大
先代「トヨタ・クラウン」のヘッドランプ。
永福:「やっぱり導光棒を使ったランプを見ると、節約を感じちゃうなあ……」
ほった:「気にしすぎです」
先代「トヨタ・クラウン」のヘッドランプ。
	永福:「やっぱり導光棒を使ったランプを見ると、節約を感じちゃうなあ……」
	ほった:「気にしすぎです」拡大
レクサスの最上級セダン「LS」には、上段8個、下段16個のLEDを個々に点灯・消灯させて照射範囲を制御する「アダプティブハイビームシステム」が設定されている。
レクサスの最上級セダン「LS」には、上段8個、下段16個のLEDを個々に点灯・消灯させて照射範囲を制御する「アダプティブハイビームシステム」が設定されている。拡大
永福:「ディテールにこだわったら、ゼッタイ『ヘンなところに金使うな!』って言う人が出てくるだろうねえ」
ほった:「でしょうね」(ニヤリ)
永福:「ディテールにこだわったら、ゼッタイ『ヘンなところに金使うな!』って言う人が出てくるだろうねえ」
	ほった:「でしょうね」(ニヤリ)拡大
明照寺 彰(めいしょうじ あきら)

明照寺 彰(めいしょうじ あきら)

さまざまな自動車のデザインにおいて辣腕を振るう、現役のカーデザイナー。理想のデザインのクルマは「ポルシェ911(901型)」。

永福ランプ(えいふく らんぷ)
大乗フェラーリ教の教祖にして、今日の自動車デザインに心を痛める憂国の士。その美を最も愛するクルマは「フェラーリ328」。

webCGほった(うぇぶしーじー ほった)
当連載の茶々入れ&編集担当。デザインに関してはとんと疎いが、とりあえず憧れのクルマは「シェルビー・コブラ デイトナクーペ」。

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