新旧の乗り比べから進化を確認

といった疑問は、最後の最後で霧散した。新しいBluEarth-GT AE51と従来型BluEarth-Aを、「アウディA4 2.0 TFSIクワトロ」で履き比べることができたのだ。

まず感じるのは、新型のBluEarth-GT AE51の方が明らかに乗り心地がマイルドであるということだ。同じ段差や路面の不整を突破しても、ドライバーに伝わるショックが角のとれた丸いものになっている。

ターンパイクの直線では、ロードノイズが大幅に低減されていることも感知できた。従来型BluEarth-Aは「シャー」という高周波の音が耳につくけれど、新型BluEarth-GT AE51は音量も低いし、音質も耳にやさしいものになっている。

なにより大きな違いは、高速コーナーでのしっかり感だった。BluEarth-GT AE51は従来型に比べて、真円の形が崩れずにしっかり路面をとらえていることがハンドルを通じて手のひらに伝わってくる。したがって、ステアフィールも大きく異なり、BluEarth-GT AE51のほうが安心して楽しく走ることができた。

ドライ路面だったので自慢のウエットグリップについては試すことはできなかったけれど、グランドツーリングを意味する“GT”というネーミングを与えた理由はよ〜く分かった。

試乗を終えてから、分かったことと分からなかったことを、横浜ゴムのスタッフに正直に伝える。で、ここから先はBluEarth-GT AE51という製品の話ではなく、タイヤ全般にまつわる話だ。

現在、日本では国内ラベリング制度にのっとって、タイヤの性能(転がり抵抗とウエットグリップ)が表示されている。転がり抵抗に関しては「AAA」から「C」までの5段階、ウエットグリップ性能は「a」から「d」までの4段階。

ちなみにBluEarth-GT AE51は全モデルでウエットグリップ性能の最高評価「a」を獲得しているという。ウエット路面でのフルブレーキングで、「a」のタイヤと「c」のタイヤとでは、制動距離に数メートルの違いがある。これは、人の命が助かるかどうかに直結する違いだ。

タイヤの性能を評価することは難しい。ただし、タイヤの性能を知ることは、ラベリング制度の表示を見るだけだから簡単だ。

というわけで、BluEarth-GT AE51が従来型より進化していたことと同時に、タイヤ選びにはラベリング制度を活用してほしいということを、ここでお伝えしたい。

(文=サトータケシ/写真=花村英典/編集=櫻井健一)

「BluEarth-GT AE51」はミドルクラスセダンのほか、大型のミニバンもターゲットとなる。箱根ターンパイクでは、トヨタの「アルファード」でも走行テストを行った。
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いわゆる日本におけるフルサイズミニバンの、大柄なボディーで高速コーナーを走行しても、安定性が高く不安を感じることはなかった。
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「BluEarth-GT AE51」(写真左)と従来モデルとなる「BluEarth-A 」(写真右)を同じ「アウディA4」で履き比べる。ウエット走行はできなかったが、同一コースを同様のスピードで走り、乗り心地の向上やロードノイズの削減など、6年分の進化を感じ取ることができた。
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従来モデルに比べ「BluEarth-GT AE51」のほうが明らかにロードノイズが低減され、同時に乗り心地もマイルドな印象だった。スポーティーなハンドリングが楽しめる、走れる省燃費タイヤだといえそうだ。
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