ハイブリッド人気も歴代ランクルのおかげ?

実はランドクルーザーで日本車に絶大な信頼を寄せるようになった人といえば、ボクの知人である保険代理店社長のカルロ氏もそうだ。70系の頑強さからトヨタファンとなり、歴代「プリウス」と「オーリス」を経て、現在は現行プリウスに乗っている。ちなみにイタリアではトヨタ製ハイブリッドの主力が「ヤリス(日本名ヴィッツ)」となってしまったため、現行プリウスは先代よりもお目にかかる機会が極めて少ない。それを買ってしまうのだから、彼のトヨタファンぶりがわかる。彼は今も、乗る機会は少なくなったもののガレージに70系を保管している。

参考までにイタリアでは、1990年代にEUの法律が導入されるまで、自国ブランドを保護するために独自の外国車輸入規制が施行されていた。それは事実上日本車を締め出すためのものだったが、乗用車が対象だった。商用車扱いだったランドクルーザーは規制の対象外で、格好の輸入モデルであった。

こうした話から見えてくるのは、前述の現行ランドクルーザーやトヨタ・ハイブリッドの順調な販売も、単に昨今のSUVや環境対策車ブームだけではなく、もとをたどれば旧型ランドクルーザーを体験した人が増え、またその真面目なモノ造りが語り継がれた結果といえよう。

近年、レストアされた40系をよく街で見かけるようになった。2016年8月、シエナにて撮影。
近年、レストアされた40系をよく街で見かけるようになった。2016年8月、シエナにて撮影。拡大
カルロ氏は、「ランドクルーザー」でトヨタに絶大な信頼を抱き、現在までハイブリッド車を乗り継いでいる。
カルロ氏は、「ランドクルーザー」でトヨタに絶大な信頼を抱き、現在までハイブリッド車を乗り継いでいる。拡大
大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト。国立音楽大学ヴァイオリン専攻卒にして、二玄社『SUPER CG』元編集記者、そしてイタリア在住21年と脈絡なき人生を歩んできたものの、おかげで妙に顔が広い。今日、日本を代表するイタリア文化コメンテーターとして執筆活動に携わると共に、NHKラジオフランス語テキストでも活躍中。10年以上にわたるNHK『ラジオ深夜便』レギュラーリポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストなど、ラジオでも奮闘している。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(ともに光人社)、電子書籍『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)、『メトロとトランでパリめぐり】(コスミック出版)など数々の著書・訳書あり。

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