200km/hからが違う

ちなみに標準車とトラックエディションのサスは、コイルやスタビライザーなどの金物は同じで、AVSダンパーのセッティングは異なっているという。加えて、ブッシュやマウント類を固めることで応答遅れや動き待ちなどのわずかなラグを大幅に詰めるにいたったそうだ。

「街乗りからサーキット走行までをシームレスにつなぐというコンセプトに変わりはありません。ゴムものは締めましたがバネ下がぐっと軽くなってますので乗り心地に関しても先代と同等以上と体感してもらえるものと思っています。そしてもうひとつこだわった大きなポイントは空力特性の最適化です」

マイナーチェンジ版RCのデザインに関しては、前後バンパーや車体側面の形状、ボディーパネルのプレスにいたるまで空力要件を評価部門が算出した上で、デザイナーがそのデータを最優先するかたちで形状を練り直していったという。加えてRC Fではバンパーにカナード形状を内包することやサイドスカートの後端にえぐり取るような形状を加えたりと、レースの経験で培ってきたディテールを随所に盛り込んでいる。

「200km/hを超えて250km/hくらいにいたるところのスタビリティーは相当改善されました。先代をご存じであれば、フロントリフトを抑えたペタッと路面に張り付くような安心感を実感していただけると思います」

わずかながらの動力性能向上とVSCとの連携による、駆動配分の緻密化を伴ってのローンチモードの採用などもあって、パフォーマンスパッケージでは0-60マイル(約96km)/h加速が4秒を切るというアメリカ的なハイパフォーマンス評価のハードルをクリアしたRC F。日本での発売は2019年5月を予定しているという。

(文=渡辺敏史/写真=佐藤靖彦、トヨタ自動車/編集=関 顕也)

「RC F“パフォーマンスパッケージ”」にはカーボンセラミックブレーキが装着される。
「RC F“パフォーマンスパッケージ”」にはカーボンセラミックブレーキが装着される。拡大
クローズドコースを走る「RC F“パフォーマンスパッケージ”」。停止j状態から60マイル(約96km/h)までの加速タイムは4秒以下と公表される。
クローズドコースを走る「RC F“パフォーマンスパッケージ”」。停止j状態から60マイル(約96km/h)までの加速タイムは4秒以下と公表される。拡大
「レクサスRC F“パフォーマンスパッケージ”」のインテリア。専用のデザインと装備で仕立てられている。
「レクサスRC F“パフォーマンスパッケージ”」のインテリア。専用のデザインと装備で仕立てられている。拡大
マイナーチェンジした「レクサスRC F」の日本における発売時期は、2019年5月になる見込み。
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