今はダイムラーの車両を使っているものの……
世界最大の部品メーカーであるドイツのボッシュも、自ら移動サービスを手がけることを明らかにしている部品メーカーだ。同社はすでに、独ダイムラーと共同で2018年11月から自動運転車を使った移動サービスの実証実験を米国カリフォルニア州サンノゼで開始しており、2019年からは限定的なエリア・速度で商業化する意向だ。実証実験ではダイムラーの量産車をベースとした実験車両を使っているが、今回のCESでボッシュは、移動サービス向け自動運転EVのコンセプトカーを公開した。
この車両は、4人の乗客が向かい合わせに座るレイアウトを採用しており、側面に大型のディスプレイを搭載する。車両に前後の区別はなく、また居住スペースを拡大するために、フロントとリアのウィンドウが通常とは逆向きに傾斜しているのが特徴だ。このコンセプトカーはまだ量産を意識していない設計だったが、少なくともボッシュもZFと同様に、箱型の独自車両で移動サービスを展開しようとしていることがうかがえる。
もっとも、部品メーカーが自ら移動サービス用の車両の製造に乗り出そうとしている例は、ZFやボッシュくらいでまだ少ないが、移動サービス向けの自動運転EVに勝機を見いだそうという動きは非常に多い。中でもユニークだったのは、やはりドイツの大手部品メーカーであるSchaeffler(シェフラー)グループが出展した「Schaeffler Mover」だ。同社はモーターを車輪に内蔵したインホイールモーターやサスペンション、車輪を一体化したモジュールを開発、このモジュールを各輪に搭載した試作車Schaeffler Moverを展示し、走行デモを実施した。
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