中国勢の姿勢に変化の兆し

欧州の自動車メーカーでは唯一の参加となったフォルクスワーゲンは、8年ぶりのフルモデルチェンジとなった「パサート」の新型を披露したほか、2019年夏に開催される女子サッカーのワールドカップで、アメリカ女子代表チームのパートナーとなることを発表。サポートカーとして、専用ラッピングが施された3列シートSUV「アトラス」を展示した。そのほか、テネシー州に8億ドル(約870億円)を投じて電気自動車の工場を建設し、2022年から稼働すると発表。そして1月15日にはフォードとの提携を拡大することも発表し、アメリカの自動車業界との強い結びつきを感じさせた。

このように、書き並べてみるとそれなりに見どころがあるように思えた2019年のデトロイトショーだが、実際のショー会場には、やはり例年ほどの熱気は感じられなかった。それまで巨大なブースを構えていたメルセデス・ベンツ、BMW、アウディの不在は大きい。入れ替わるように大きな存在感を示していたのが韓国や中国の自動車メーカーで、キアはなんと2カ所にブースを出展。高級車ブランドのジェネシスや、ヒュンダイも姿を見せていた。また、中国のGACモーター(広州汽車集団)は、EVコンセプトの「エントランゼ」を世界初公開したものの、昨今の政治情勢も影響してか、市販車のアメリカ投入を当初予定していた「2019年」から「近い将来」へと改めていた。

フォルクスワーゲンが発表した新型「パサート」。
フォルクスワーゲンが発表した新型「パサート」。拡大
サッカーのアメリカ女子代表チームのサポートカーとして提供される、3列シートSUV「フォルクスワーゲン・アトラス」。
サッカーのアメリカ女子代表チームのサポートカーとして提供される、3列シートSUV「フォルクスワーゲン・アトラス」。拡大
フォルクスワーゲンのブースに飾られていた“ビートル”こと「タイプI」。西海岸を中心に独自の“ビートル文化”が花開いたアメリカは、このクルマにとって第2の故郷と呼べるのかもしれない。
フォルクスワーゲンのブースに飾られていた“ビートル”こと「タイプI」。西海岸を中心に独自の“ビートル文化”が花開いたアメリカは、このクルマにとって第2の故郷と呼べるのかもしれない。拡大
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