ドラえもん、コンとりもん

話は飛ぶが、オランダ人夫妻が「ウチには古いフォーフォがある」という。その発音は洗濯用柔軟剤の「ファーファ」に限りなく近かった。わけがわからないので、何があるのか車庫まで連れていってもらってようやくわかった。「Volvo」であった。

そうした恥ずかしいコミュニケーションの歴史を幾多も乗り越え、「へへへ、そろそろ車名の発音はばっちりだぜ」と喜んでいた先日のことである。インターネットを通じてフランスのラジオを聴いていたとき、あるCMが流れた。「コンとりもん」というクルマがあるらしい。

直後にMINIという言葉を聴いて、ようやく判明した。コンとりもんとは「Countryman」であった。「MINIカントリーマン(日本名:「MINIクロスオーバー」)」に特別な思い入れがなかった筆者だが、どこか『ドラえもん』の親戚のような気がして、その日以来親近感を抱いている。

(文と写真=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>/編集=藤沢 勝)

「フォーフォ」とは、ボルボのこと。2018年テヒノクラシカ・エッセンに展示された俳優ロジャー・ムーアの元所有車。
「フォーフォ」とは、ボルボのこと。2018年テヒノクラシカ・エッセンに展示された俳優ロジャー・ムーアの元所有車。拡大
フランスでいう「コントりもん」とは、「MINIカントリーマン」のことだった。現行(2代目)モデルにとってデビューの場となった2016年ロサンゼルスモーターショーにて。
フランスでいう「コントりもん」とは、「MINIカントリーマン」のことだった。現行(2代目)モデルにとってデビューの場となった2016年ロサンゼルスモーターショーにて。拡大
大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト/イタリア文化コメンテーター。音大でヴァイオリンを専攻、大学院で芸術学を修める。1996年からシエナ在住。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとして語学テキストやデザイン誌等に執筆活動を展開。19年にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストなど、ラジオでも怪気炎をあげている。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、電子書籍『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)、『メトロとトランでパリめぐり】(コスミック出版)など著書・訳書多数。YouTube『大矢アキオのイタリアチャンネル』ではイタリアならではの面白ご当地産品を紹介中。

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