不安はないけど過信は禁物

続いてのテストセッションは、「メルセデス・ベンツGLA」にクロスクライメートを装着しての、単独でのハンドリングチェック。こちらも、コースは前夜からの新雪が降り積もった状態で、凍結にまでは至っていない。

新雪が降り積もった平たん路面に4WDモデルというこの組み合わせでは、日常シーンで遭遇するであろう状況をクリアするのに、何の不安もないという状況だった。発進は特に気を遣う必要もなくDレンジでの通常のアクセルワークでスタートが可能。加速のイージーさやパイロンスラロームでも同様の印象である。

ただし、そんな様子にかまけて走りのペースが上がり、ひとたび滑り始めてしまうと、その滑り量は想像よりも大きくなりがちで、コントロールも楽ではない。コーナー入り口での進入速度に気をつけないと軌跡は大きく外側に膨らみ、かついったん滑り始めると、それはなかなか止まらないのだ。

ブレーキング時は特に要注意で、比較的自由の利いた加速のイメージに比べると、同じ縦方向へのグリップ力がはたらく場面でもこちらは早期にABSが介入することでブレーキ力が弱まり、制動距離がドンドンと伸びていってしまう。もちろん、グリップ力が限界に達して車輪がロック気味となるからABSが作動しているわけで、ここはマージンを大きくとってブレーキングポイントを早め早めとすることが重要と痛感させられた。

それなりに自由な加速やハンドリングが得られるとはいっても、やはりそこはスタッドレスタイヤとは非なる実力。「雪も走れる夏タイヤ」は偽りではないが、それはイコール「スタッドレスタイヤと同等」ということを意味しているわけではないのだ。

「ノートe-POWER」に続いて試乗したのは、メルセデス・ベンツのSUV「GLA」。4WDということもあり、安心して雪道を走ることができた。


	「ノートe-POWER」に続いて試乗したのは、メルセデス・ベンツのSUV「GLA」。4WDということもあり、安心して雪道を走ることができた。
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悪路走行を得意とするSUVでも過信は禁物。「クロスクライメート」を装着した試乗車も、ひとたび滑り始めると車体のコントロールは難しくなる。
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写真のようなコンディションでも、加速や操舵における自由度はまずまず。それでも「スタッドレスタイヤと同等」とは言えない。
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日本ミシュランタイヤによれば、日本の非降雪地帯のおよそ6割でスタッドレスタイヤは保有されておらず、現在オールシーズンタイヤへの注目度は高まりつつあるという。
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