ゴルフとガチンコ
プジョー308SW GTラインBlueHDi……354万7000円

今の輸入車市場を見回してみると、Cセグのステーションワゴンの選択肢が極めて少ないことに気付く。かつては、ドイツブランドはもちろん、イタリア、フランス、イギリス、スウェーデンの欧州各国でそれぞれ何らかのモデルを選べたものだが、現在は「フォルクスワーゲン・ゴルフ ヴァリアント」とプジョー308SW、そして「MINIクラブマン」の3択である。ステーションワゴンは、SUVブームによって完全に駆逐、過去のものとされた感がある。

そんな中、2018年末に日本導入された、308SW GTラインBlueHDiは、最高出力130ps、最大トルク300Nmを発生させる1.5リッター直4ディーゼルターボ+8段ATを搭載。ダウンサイジングしながらも、従来の1.6リッター直4ディーゼルターボ+6段ATより10psの出力向上を果たしている(最大トルクは同一)。ちなみに車名に“ライン”が付かない「308SW GT BlueHDi」もあって、こちらは最高出力177ps、最大トルク400Nmという2リッターの直4ディーゼルターボを搭載する別モノなのでお間違えなきよう。

308SW GTラインBlueHDiの1380kgという車両重量に対して、アイドリングをわずかに超えた1750rpmで最大トルクをもたらすこのディーゼルエンジンは、実にパワフル。速度無制限のアウトバーンがない日本では、ニンジンのように目の前にぶら下がった、使い切れるはずもない500psオーバーの最高出力よりも、やはり最大トルクがモノを言う。アクセルを踏み込めば、コクンコクンと小気味よくギアを上げる8段ATを介し、速度があっという間に上がる。この加速感を“遅い”と思う人はいないだろう。

全長が4600mmで、全幅は1805mm。このボディーサイズと308SWシリーズに設定された価格帯は、前述のゴルフ ヴァリアントとガチンコの勝負を繰り広げる。MINIはデザイン物件だけに少々価格がお高い。と考えれば、実用面を前面に押し出している欧州Cセグワゴンが2車種しかない日本市場なのに、互いを意識したかどうかは定かではないが、室内の広さといい、荷室の使い勝手といい、この2台は絶好のライバルになる。

しかし、実用的なゴルフのインテリアデザインに対して、i-Cockpit(iコックピット)とプジョーが呼ぶ、小径ステアリングホイールと高い位置にメータークラスターがあるインテリアデザインはしっくりこない。ま、30分も乗っていれば慣れるので、これはこれでアリ? と何とか思い込もうとして車両を返却したが、そんな甘い考えは次の試乗車であっさりと覆されるのであった。(つづく)

え? 続いちゃまずかった!?

(文=webCG 櫻井/写真=峰 昌宏)

プジョー308SW GTラインBlueHDi
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