エンジンとモーターの“いいとこ取り”

ご存じのように、現在、ホンダには3種類のハイブリッドシステムがある。コンパクトカー向けの1モーターシステム「i-DCD」、2モータータイプの「i-MMD」、そしてスポーティーなハンドリングを実現する3モーターの「SH-AWD」だ。

i-MMDでは、モーター搭載ミッションの中に、駆動用のモーターと発電用のモーターが同軸上に並んで収まっている。低速時にはバッテリーのパワーだけを使ってモーターで走行(EVドライブモード)。市街地ではエンジンで発電用モーターを回し、その電気によりモーターで走行(ハイブリッドドライブモード)。そして高速巡航時にはエンジンの力で直接タイヤを回して走行(エンジンドライブモード)と、状況に応じて最も効率のよい走り方を使い分ける。つまり、エンジンとモーターのいいとこ取りで高い燃費を達成するのがi-MMDの特徴で、Intelligent Multi-Mode Driveという名前もこれに由来している。

基本的にモーターで走行するi-MMDは、ハイブリッドだけでなく、プラグインハイブリッドとしても利用が可能だ。さらにi-MMDで培った技術は電気自動車や燃料電池車にも応用できる。ホンダでは2030年までにハイブリッドとプラグインハイブリッドの販売比率を全体の50%に、電気自動車と燃料電池車の比率を同15%にそれぞれ引き上げようとしていて、そのベースにもなるi-MMDを、今後のハイブリッドシステムの中核と位置づけているという。

現状ではミドルクラスのセダンやミニバン、SUVに採用されている「i-MMD」。今後はコンパクトカーや北米向けの大型モデルなどにも採用が拡大される予定だ。
現状ではミドルクラスのセダンやミニバン、SUVに採用されている「i-MMD」。今後はコンパクトカーや北米向けの大型モデルなどにも採用が拡大される予定だ。拡大
「i-MMD」では写真の通り、「モーター搭載ミッション」内に走行用のモーター(右)と発電用のモーター(左)が、同軸上に並んで搭載されている。写真は「CR-V」のもの。
「i-MMD」では写真の通り、「モーター搭載ミッション」内に走行用のモーター(右)と発電用のモーター(左)が、同軸上に並んで搭載されている。写真は「CR-V」のもの。拡大
状況に応じて3つの走行モードを使い分ける「i-MMD」。ちなみにエンジンドライブの状態でも必要に応じてモーターアシストを利かせるなど、細かく複雑な制御が入っているという。
状況に応じて3つの走行モードを使い分ける「i-MMD」。ちなみにエンジンドライブの状態でも必要に応じてモーターアシストを利かせるなど、細かく複雑な制御が入っているという。拡大
「i-MMD」由来のプラグインハイブリッド機構を搭載した「クラリティPHEV」。
「i-MMD」由来のプラグインハイブリッド機構を搭載した「クラリティPHEV」。拡大
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