カブトムシは永遠に
ザ・ビートル デザインマイスター……303万円

かつての名車を現代流に解釈し直し、新たに登場させたリバイバルモデルの代表選手といえるのが、「MINI」とこのビートルであろう。MINIは全世界に専売ディーラー網を展開し、順調にラインナップ拡大を図っている。

対するビートルはといえば、このモデルが最後に。輸入元のフォルクスワーゲン グループ ジャパンは、2019年での販売終了を明言している。爆発的にヒットしたとはお世辞にも言えないが、ファンのハートをガッチリつかんだからこそ、2代目が誕生したのだろう。残念ではあるが、往年の名車リバイバル企画はどうやら“ワーゲンバス”こと「タイプ2」をモチーフとした電気自動車「I.D.BUZZ」に受け継がれるようだ。

復活したビートルの先代モデル、正しくは「ニュービートル」といい、ベースとなったのは「ゴルフ4」だった。ボディーデザインは「いまビートルをデザインするとこうなる」と思わせる仕上がりだったが、デザイン優先のあまり運転席に座るとフロントウィンドウがはるか前方にあるというとんでも設計で、まったくしっくりこなかった記憶がある。

今回試乗した2代目となるこちらは「ゴルフ6」がベース。その変な居住空間は結構マシになり、走りも含めて「このカタチがお好きならどうぞ」と言えるレベルになっている。ただ、本当はゴルフではなく今どきのMQBベースで作り、「ポロ」サイズにまとめれば「もっとそれっぽくなるんじゃないの?」と思わずにいられない。オリジナルの「ビートル」は、今見るとびっくりするほど小さいのだ。

かつては合理的だったカタチも、21世紀の今ではノスタルジーでしかない。だが、どこか心引かれるデザインであることも事実。編集部随一のフォルクスワーゲンファンに言わせれば「ビートルも電気自動車として復活するかもしれませんよ」とのこと。たしかにその可能性は否定できないが、果たして? 電気でもいいので、デザインはもちろんのことオリジナルのパッケージを思い起こさせるような、思わず“カブトムシ”と呼びたくなる本気のビートルが見てみたい。

(文=webCG 櫻井/写真=峰 昌宏))

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第5回:不動の人気には理由がある
輸入車チョイ乗りリポート~ドイツ編~(その1)

ザ・ビートル デザインマイスター
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