「スポーツカーのDNA」という言葉が似合うブランド

明照寺:アルファって、北米で販売が再開されたんですよね。

ほった:はい。現在はジュリアとステルヴィオ、それと「4Cスパイダー」が販売されてます。

明照寺:北米でも戦えるように筋肉質な表現にしようとしてるんでしょうけど、どうも“それだけ”のようにも感じます。アルファならではの部分はどこなのか、ちょっとわかりづらい。

永福:ジュリアは、横から見たら先代の「BMW 3シリーズ」でしたが、ステルヴィオも横から見ると、“どっかの欧州ブランドのSUV”としか認識できないんですよ。サイドにエッジを入れるなら、かつての「GTV」みたいに斜めにドカンと入れてくれ! とか、どうしてもそういう強烈な個性を期待してしまうんですが。

明照寺:そういうのを期待しちゃいますよねぇ(笑)。私も、個人的にアルファ・ロメオは大好きなんですよ。エンブレムにもすごい伝統を感じるじゃないですか。

永福:大蛇がサラセン人を食ってるエンブレム、最高ですね(笑)。

ほった:あの食われてる人が大蛇の舌に見えるので、グロさが緩和されて助かってますけど。

明照寺:よく、スポーツカーのDNAがどうたらこうたら、ってどのメーカーも言いますけど、アルファ・ロメオほどそういう文句が似合うブランドもないじゃないですか。その分ハードルも高いから、プレッシャーもあるんでしょうけど、だからこそもっと新しい提案を出してほしいなと思いますね。

永福:北米再進出を考えると、こうせざるをえないのかなぁ。ビジネスに走ったということでしょうかね。

明照寺:ビジネスで成功すれば、それはそれでひとつの答えかもしれませんけど。

2017年のロサンゼルスモーターショーの会場より、アルファ・ロメオのブースの様子。
2017年のロサンゼルスモーターショーの会場より、アルファ・ロメオのブースの様子。拡大
1994年から2006年にかけて販売された「アルファ・ロメオGTV」。ボンネットの端から一直線にキャビンの後方まで伸びるショルダーラインに注目。
1994年から2006年にかけて販売された「アルファ・ロメオGTV」。ボンネットの端から一直線にキャビンの後方まで伸びるショルダーラインに注目。拡大
アルファ・ロメオのエンブレムのデザインは、創業の地であるミラノ市の紋章と、かつて同地を治めていた貴族ヴィスコンティ家の紋章を組み合わせたもの。サラセン人を飲み込む蛇だか竜だか(諸説あるのだ)はヴィスコンティ家の紋章に由来するもので、要するに、かの地での戦争の歴史が反映されているのだ。
アルファ・ロメオのエンブレムのデザインは、創業の地であるミラノ市の紋章と、かつて同地を治めていた貴族ヴィスコンティ家の紋章を組み合わせたもの。サラセン人を飲み込む蛇だか竜だか(諸説あるのだ)はヴィスコンティ家の紋章に由来するもので、要するに、かの地での戦争の歴史が反映されているのだ。拡大
高性能モデルの「ステルヴィオ クアドリフォリオ」。
高性能モデルの「ステルヴィオ クアドリフォリオ」。拡大
明照寺 彰(めいしょうじ あきら)

明照寺 彰(めいしょうじ あきら)

さまざまな自動車のデザインにおいて辣腕を振るう、現役のカーデザイナー。理想のデザインのクルマは「ポルシェ911(901型)」。

永福ランプ(えいふく らんぷ)
大乗フェラーリ教の教祖にして、今日の自動車デザインに心を痛める憂国の士。その美を最も愛するクルマは「フェラーリ328」。

webCGほった(うぇぶしーじー ほった)
当連載の茶々入れ&編集担当。デザインに関してはとんと疎いが、とりあえず憧れのクルマは「シェルビー・コブラ デイトナクーペ」。

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