セダンは再び注目される

――PSAグループには、プジョーのほかに、シトロエン、DSといったブランドがあり、さらに最近ではオペル(ヴォクゾール)も加わりました。グループ内の、プジョーブランドの(独自性を貫くための)方向性についてお話しください。

アンパラト:ニューモデルを開発する際に、ガイドラインを設けています。ひとつは、「デザインに手を出すな」。提案されたデザインは、守られなければなりません。プジョーライオンの輝くシグニチャーを際立たせることも重要です。

2つ目は、新世代のインストゥルメントパネルたる「i-Cockpit(アイコックピット)」です。ニューモデルをリリースするたびに、アイコックピットも進化します。数年後には、自動運転に結びつくことでしょう。アイコックピットは、未来への予兆なのです。

3つ目は「シンプルな選択」です。お客さまは、自由にパワートレインを選びたいもの。国、都市、規制に応じて、最適なパワートレインをセレクトできるようにします。ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッド(PHV)、そして燃料電池車(FCV)も出てくることでしょう。パワートレインはさまざまです。しかし、それぞれを搭載するプジョー車は同じものです。

――展示された508のシートに座ってみました。インテリアは素晴らしいですが、リアシートは少々狭く感じられました。居住性について、どのように考えられていますか?

アンパラト:508はデザインファーストで開発されたクルマですからね。その結果として、ファストバックスタイルがあります。居住性については「誰が運転するのか?」を考える必要があるでしょう。大人数の家族連れのためのクルマなら、ステーションワゴン。ステータスとして運転するならセダンです。世界的にDセグメントのセダン市場は縮小していますが、その中でもファストバックは安定している。(需要があるので)売れ続けているのです。

私個人としては、ステーションワゴンが好きです。家族と休日を過ごすときはステーションワゴン。ひとりのときはセダンです。今後、CO2の排出規制はますます厳しくなります。CO2の排出を、従来の125gから95gに減らさなければならない。いまはSUVやミニバンが人気ですが、燃費、デザインの面から、再びセダンが脚光を浴びることでしょう。

フロント両サイドに見られるライトのデザイン処理が、ライオンの牙を思わせる。
フロント両サイドに見られるライトのデザイン処理が、ライオンの牙を思わせる。拡大
会見の中で、プジョーのデザインの重要性を強調したアンパラト氏。個人的にはワゴンスタイルのクルマを好むという。
会見の中で、プジョーのデザインの重要性を強調したアンパラト氏。個人的にはワゴンスタイルのクルマを好むという。拡大
インテリアの様子。メーターパネルとヘッドアップディスプレイ、センターコンソールのタッチスクリーンなどで先進的なコックピット「i-Cockpit」が構成されている。
インテリアの様子。メーターパネルとヘッドアップディスプレイ、センターコンソールのタッチスクリーンなどで先進的なコックピット「i-Cockpit」が構成されている。拡大
上端と下端が平らなステアリングホイール。そのリムよりも上から見るメーターパネルも特徴的。
上端と下端が平らなステアリングホイール。そのリムよりも上から見るメーターパネルも特徴的。拡大
リアのラゲッジスペース。開口部の大きなバックドアが与えられている。
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