見かけからも違いがわかる

ミニバン特有の“ふらつき”を抑えながら、低燃費とロングライフも売り物とする――そんな開発の狙いはRV504とRV505で共通する一方で、「あ、これはちょっと考え方を変えてきたナ」と理解したのは、両者のトレッドパターンを見比べた時だった。

タイヤ中央部を境に左右で非対称のトレッドパターンを採用するのは両者共通。コーナリング時に大きな荷重が掛かるアウト側のブロックを大型化することでコーナリング時の“ふんばり力”を高めようという思想を、まずはこの部分から読み取ることができる。

一方でRV505では、最も外側となるブロック以外もRV504より大型化されている。この点からも「より高い操縦安定性を目指している」という考え方が明白だ。

RV505では縦方向のストレートグルーブが、215幅以上のアイテムでは3本、205幅以下のアイテムでは2本設定されており、グルーブが4本だったRV504に比べて、グルーブに挟まれた各ブロックの幅がよりワイド化されたデザインになっている。すなわち、一つひとつのブロックの剛性強化を図ったことが明らかで、まずはそうした新たなトレッドパターンを採用することによって、コーナリング時や横風を受けた際の“ふらつき”の減少を狙っていると予想できる。

さらに、目視では分かりにくいものの、195幅サイズ以上のセンターリブのブロック外側に、「プラスリブ」と呼ばれる新技術が盛り込まれたのも特徴。これは、特に残り溝が深い状態(新品に近い状態)でのブロック倒れ込みを抑制することで、“ふらつき”を防ぐ効果を狙ったものだ。

一方で、こうしたブロック剛性のアップや、荷重をしっかり支えるために新採用されたフィラー部分の強化などが影響を及ぼすと考えられる快適性の低下に対しては、接地面形状の角を落とし、中央部分から接地させることで衝撃を緩和する設計がなされている。ブロックの大型化で悪影響を受けそうなパターンノイズに関しても、配列の見直しで周波数を分散させることによって、耳に届くボリュームを低減させるといった新たな工夫が盛り込まれた。

タイヤ幅によってトレッドのデザインが異なる。205幅以下(写真右)では3リブパターン、215幅以上では4リブパターンとなる。
タイヤ幅によってトレッドのデザインが異なる。205幅以下(写真右)では3リブパターン、215幅以上では4リブパターンとなる。拡大
縦方向のグルーブが4本刻まれている従来モデル「エナセーブRV504」。各ブロックの幅は当然ながら狭くなる。
縦方向のグルーブが4本刻まれている従来モデル「エナセーブRV504」。各ブロックの幅は当然ながら狭くなる。拡大
「エナセーブRV505」ではショルダー部のパターン剛性強化が図られており、グルーブは、サイズによって2本もしくは3本となる。
「エナセーブRV505」ではショルダー部のパターン剛性強化が図られており、グルーブは、サイズによって2本もしくは3本となる。拡大
テストコースを行く「トヨタ・アルファード」。従来モデル「RV504」との比較や、空車状態と積車状態での違いなどが体感できた。
テストコースを行く「トヨタ・アルファード」。従来モデル「RV504」との比較や、空車状態と積車状態での違いなどが体感できた。拡大
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