飛び交う臆測と期待

伝統ある車名のモデルには共通する課題だが、シボレー・コルベットもオーナー層の高年齢化は避けられず、FRレイアウトへのこだわりを持つ人々も少なくない。またリアゲートを開くと出現する大きなラゲッジルームはコルベットの美点のひとつで、高い運動性能と実用性を両立させていたことも、多くのファンに愛され続けた大きな理由だ。

ミドシップ化により飛躍的なパフォーマンスアップが期待される新型C8コルベット。ニューヨークの7番街を走ったプロトタイプのドアには「07.18.19」と記されていたが、果たしてその数字が意味するものは本当に発表予定日だけなのか? といった議論もフォーラム上では散見される。これまでコルベットの“ニュル・レコード”といえば、ZR1やZ06などのモデルが7分前半を記録しているが、もしC8が標準グレードでも同レベルのタイムを刻んでいるのなら、トップグレードと予想されるハイブリッドAWDでは前人未到の領域が期待できるというわけだ。

発表まで約2カ月半に迫った新型C8コルベット。その詳細のお披露目は、2019年のアメリカ自動車業界において最大の関心事といえる。ミドシップ化によって上昇するだろう車両価格にも注目が集まっているが、これまでのコルベットはベースモデルがおよそ6〜7万ドルであったため、そのアップ幅が微増に抑えられれば非常にコストパフォーマンスに優れたスーパースポーツの登場となりそうだ。

(文=佐橋健太郎/写真=ゼネラルモーターズ、フォード/編集=堀田剛資)

1981年から「コルベット」の生産を担ってきた、ケンタッキー州ボーリンググリーン工場の看板とC8コルベット。
1981年から「コルベット」の生産を担ってきた、ケンタッキー州ボーリンググリーン工場の看板とC8コルベット。拡大
プロトタイプのドアに書かれた「07.18.19」の文字。これが果たして発表日のみを表すものなのか? ネット上ではさまざまな意見が飛び交っている。
プロトタイプのドアに書かれた「07.18.19」の文字。これが果たして発表日のみを表すものなのか? ネット上ではさまざまな意見が飛び交っている。拡大
新型「コルベット」とメアリー・バーラ会長兼CEO。現行型コルベットの価格はベーシックな「スティングレイ」で5万5900ドルから、最上級モデル「ZR1」で12万3000ドルからとなっているが……。
新型「コルベット」とメアリー・バーラ会長兼CEO。現行型コルベットの価格はベーシックな「スティングレイ」で5万5900ドルから、最上級モデル「ZR1」で12万3000ドルからとなっているが……。拡大
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