173円で味わえるゼイタク感

2度目の感動は、確か中学生の頃。生まれて初めて「レディボーデン」を食べた時のことである。

私は、そのあまりにも高級かつ濃厚な味わいに、「こんなものがこの世にあったのか!」と思いました。それまで食べていたカップアイスとはレベルの違う、異次元のおいしさ。カローラとベンツの差みたいなもんでしょうか。

レディボーデンは、当時「アイスクリームの芸術品」というキャッチフレーズを打ち、日本にホームサイズの高級アイスを広めた商品。私はレディボーデンで、この世の奥深さを知りました……。

そして、生涯3度目のアイスクリームによる感動が、齢(よわい)57で訪れたというわけだ。

今回は、「値段が安いわりにメチャメチャおいしい」という、新しい形の感動だった。そのおいしさは、アイス全体よりも、主にラムレーズンの濃厚な味わいによったものというのも新しかった。

パッケージの側面を見ると、種類別という欄に「アイスミルク」と書かれている。

調べてみると、乳固形分や乳脂肪分のパーセンテージが高い順に「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」となっている。アイスクリームの代表が前述のレディボーデンやハーゲンダッツで、氷菓の代表がガリガリ君である。

アイスミルクは上から2番目。決して頂点ではない。ハーゲンダッツにもアイスミルクに分類されるものもあるらしいけど、とにかくMOWは値段が安い。ハーゲンダッツなら1コ300円近くするのに、たったの173円(税込み)なのだ! 173円で頂点に迫るうまさ! コスパは非常に高い。

中学生の頃の筆者。
中学生の頃の筆者。拡大
「MOWラムレーズン」のパッケージ側面には「アイスミルク」と表記されている。
「MOWラムレーズン」のパッケージ側面には「アイスミルク」と表記されている。拡大
安ド二等兵も「濃厚でおいしいです!」と絶賛。
安ド二等兵も「濃厚でおいしいです!」と絶賛。拡大
清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

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